保険のご相談にいらっしゃる方の多くの方が心配な病気として「ガン」を挙げられます。
「家系的に」「知り合いがなったから」「有名人がなったから」など理由は色々ありますが、やはり誰もが心配する恐い病気です。
しかし先日、自分が今どんなガンに侵されているかを調べることのできる検査「N-NOSE(エヌノーズ)」がついに実用化されました。
「そんなのガン検診とか昔からあるじゃん」と思われる方もいるかもしれませんが「N-NOSE」はこれまでの検査とは大きく異なります。
なので今日はそんな最先端のガン検査をご紹介します。
そもそも「N-NOSE」って?
簡単に言うと、ガン細胞が出す何らかの物質を好む「線虫(シー・エレガンス)」を尿の中に入れるとその人にガン細胞があるかないかが判る、というものらしいです。
【「N-NOSE」の特徴は大きく4つ】
①1回の検査で15種類のガンを発見できる
↑現在「N-NOSE」で発見できるガンです。
胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎臓、膀胱、卵巣、口腔、咽頭
これだけのガンが発見できます。
ただし白血病や骨肉腫などはまだ発見できないようです。
②身体への負担が少ない
やるのは尿検査だけです。
それだけでガンの有無が判ります。
ただ「ガンの有無」までは判るのですが「どのガン」かまでは判らないようなので、これで「有り」と出たら胃カメラや内視鏡などの従来の精密検査が必要となります。
③ステージ0のガンでも早期発見できる
これまでの検査では見落としがちだったステージ0のガンにも反応するそうです。
進行の早い膵臓ガンなども早期発見できれば生存率もグッと上がると思います。
④安価
1回たったの9,800円で受けられます。
これだけ身体への負担も少なく、色々なガンを初期段階で発見できるのにこの料金ってめちゃくちゃ安くないですか!?
会社の健康診断でもガン検診は別料金のオプションだったり、市区町村で無料のガン検診を受けられるけど自治体によって無料なのは5年に1回だったりと、短いスパンでガンを調べようと思うと結構お金がかかるケースも多いです。
↓自治体ごとの無料ガン検診について気になる方はこちら
【個人的に考えるメリット】
①健康診断、人間ドックが楽になる
これまではガンが心配な方は全員、胃カメラや胸部X線検査などを受けないといけませんでした。
しかしこれからはとりあえず全員「N-NOSE」を受けて、反応があった人だけが精密検査を受け反応がなかった人は面倒な検査を受ける必要がなくなるのではないかと思います。
②国の医療費の負担が減り、本当に治療が必要な人の自己負担額が減る
日本人の2人に1人が罹ると言われるガンですが重症化する前に発見できるようになればその分、治療が長引く患者が減り結果的に国が負担する分の医療費が抑制されるのではないかと思います。
そうすると浮いた財源で重症化した患者さんの自己負担額をより少なくしたり、問題になっている老後の年金に回したりなど、本当に必要な社会保障が充実するかもしれません。
③ガン保険も大きく変わる
今は「悪性のガンと診断されたら100万円」のようなガン保険が一般的ですが、たぶん今後はどんどん内容が悪く改定されていくと思います。
今の朝日生命や富士生命のガン保険はお宝保険になる可能性が高いです。
【2020年2月現在「N-NOSE」を導入している病院】
東京都
医療法人エミリオ森口 芝浦スリーワンクリニック
医療法人社団朋翔会 弥生ファーストクリニック
医療法人社団 新町クリニック健康管理センター
(2020年4月受付開始予定)
神奈川県
医療法人同愛会 小澤病院
(2020年4月受付開始予定)
医療法人敬節会 西中島クリニック
医療法人敬節会 敬節クリニック
福岡県
特定医療法人弘医会 福岡鳥飼病院
(2020年3月受付開始予定)
今現在「N-NOSE」を受けられる医療機関は導入予定を含めても7ヵ所しかありません。
直近は予約が埋まっていますので、気になる方はこまめにチェックしましょう。
今のところ「芝浦スリーワンクリニック」以外の施設は健康診断や人間ドックとセットじゃないと「N-NOSE」を受けられないようなので注意が必要です。
(こんなことをしたら安価で受けられるメリットがなくなるように思うのですが・・・)
【まとめ】
これが普及すればガンで悲しむ人が減るのではないかと期待しています。
たぶん今後数ヶ月や、もしかすると数年は予約が取れない状態が続くと思いますが僕自身も出来るだけ早めに受けてみたいです。
もっと地方でも受けられるようになれば両親にも受けてほしいですし、皆さんも自分の周りの大切な人に教えてあげましょう。