たぶん医療保険に入っている人の9割以上の人が付帯している先進医療特約。
(先進医療とはざっくり説明すると最先端の治療で身体への負担が少なかったり治療効果が高かったりするけど、健康保険が使えず全額自己負担になる治療のことです。自由診療とは違います。)
僕もお客さんには「色んな特約をつけるよりその掛け金を貯金した方が良くないですか?」と案内しますが、この先進医療特約だけは安いので付けるようにしています。
先進医療特約の支払いで件数が圧倒的に多いのが白内障の「多焦点眼内レンズ手術」です。
こちらも詳しくはわかりませんが、ざっくり言うと「白くなった濁りをとるだけでなく、老眼になった目のレンズごと取り換えて手元にも目のピントが合うようにする」手術です。
万能ではないようですが老眼鏡がわずらわしい方に人気のようです。
この手術が片目だけで50万円前後するのですが、医療保険に先進医療特約が付いていると保険会社が全額負担してくれます。
つまりタダで多焦点眼内レンズの治療を受けられます。
【どんなニュースがあったの?】
保険会社としてはかなり赤字らしいのですが先日2020年4月以降、先進医療特約からこの白内障の多焦点眼内レンズの治療が外れるというニュースがありました。
特定の治療が先進医療特約から外れるという場合、主に2パターンあります。
①先進医療特約から特定の治療だけを例外的に対象外になる
②特定の治療が健康保険適用になる
今回のケースがどちらになるかと言うと②のパターンなんですが少し複雑になります。
この治療は目の中のレンズを「多焦点レンズ(2焦点や3焦点)」に入れ換える手術なのですが、手術の技術料だけが健康保険適用になり「多焦点レンズ」の費用は別になるそうです。
「多焦点レンズ」の値段は1つだいたい50万円前後と言われています。
【結局どうなるの?】
先に結論を言うとたぶん患者さんが払う金額は高くなります。
これまでは全部パックで仮に片目60万円だったとすると先進医療特約から全部払われていました。
しかし4月以降、手術費に関しては健康保険適用になるので医療保険の日帰り手術給付金が2.5万円や5万円出ますが「多焦点レンズ」代の約50万円は全額自腹になります。
両目で約100万円前後の自腹が必要です。
(たぶん)
3月までに受ければ先進医療特約で全額タダ。
4月以降に受ければレンズ代の100万円前後が自己負担。
白内障の先進医療を検討されている方は2020年3月までにやっておきましょう!