SAKU39のブログ

初心者サラリーマンブロガー。ゲーム、サッカー、趣味、保険などのことをダラダラ書いています。

Switchの「LIVE A LIVE(ライブアライブ リメイク)」をクリアしたので簡単なレビュー。シンプルで面白いRPGだけど色々惜しい点もあり。レトロゲームの粗削りな部分をもう少し取り除いて欲しかったです。

 先日レトロゲームファンからリメイクを待ち望まれていたゲームがついにニンテンドーSwitchで発売されました。

 

それがこちら。

LIVE A LIVEライブアライブ

 

まぁ僕はオリジナル版をプレイしていないので待ち望んでいたわけではないんですが、よく「スーパーファミコンの名作」として話題に上がるので発売日に購入しました。

 

のんびりプレイしていたんですが真のラスボスまで倒したのでレビュー。

気になっている方の参考になればと思います。

 

 

ライブアライブって?】

1994年に当時のスクウェアから発売されたRPG

当時、小学館で連載中だった人気漫画家たちが章ごとのキャラクターをデザインしスクウェアが開発するという夢の豪華共演を実現したゲームだったようです。

オムニバス形式で章によって例外はありますが、基本的にはフィールドを探索してシミュレーションRPGのような戦闘で敵を倒していくRPG

それぞれの章の主人公が最終章で集結してラスボスを倒すという王道なストーリーですが熱いゲームです。

 

しかし1994年発売のスーファミソフトを調べてみるとFF6MOTHER2スーパーメトロイドスーパードンキーコングファイアーエムブレム紋章の謎、ロックマンX2、がんばれゴエモン3、Jリーグエキサイトステージ94などなどスーパーファミコン全盛期とも言えるラインナップな上にスーファミソフトは1本9,800円が相場だったので、メジャーなソフトを遊んでいた人はライブアライブなど時間的にも経済的にも遊ぶ余裕はなかったと思います。

コンセプトもバンダイから発売されたファミコンジャンプ2に似ていますが悟空、承太郎、ターちゃん、タルるートくんなどが登場するファミコンジャンプ2と比べるとキャラの魅力でどうしても負けてしまいます。

 

たぶん発売時の評価はそんなに高くなかったと思いますが、レトロゲームブームや複雑な版権の関係でリメイクが絶望的という噂のおかげで「スーファミの名作」として徐々に評価が上昇したゲーム。

そんなライブ・ア・ライブスクウェア・エニックスが最近、力を入れているHD-2Dでリメイクしたのが今作のLIVE A LIVEライブアライブ)です。

 

主人公の8人を簡単に紹介(クリアした順)

【幕末編 おぼろ丸】

体験版はこの幕末編、功夫編、SF編の3つのシナリオの序盤が遊べます。

まぁ紫髪の忍び、カンフー使いのジイちゃん、丸っこいロボットの3択だったらビジュアル的にこの幕末編から遊ぶ人が多いんじゃないでしょうか?

ストーリーも色んな仕掛けが隠されたカラクリ屋敷を探索する内容でボリュームもあり1番面白かったです。

登場人物も大河ドラマになったあの人やあの人やあの人なので共闘しても敵対してもワクワクします。

またサブクエスト的な100人斬り達成を目指したり、逆に隠れ身の術を使って人間を1人も斬らずにクリアしたりとやりこみ要素もあります。

 

どの主人公で始めようか迷ったらこの幕末編から始めましょう。

 

功夫編 心山拳老師】

年老いた功夫の使い手が主人公です。

ちょっとスターウォーズヨーダっぽい。

自分の成長が望めなくなったことを悟り弟子を探すストーリー。

何度も弟子に技を叩き込んで技を覚えさせていきます。

高尚なお師匠様キャラを疑似体験できます。

理由はネタバレになるので詳しく書きませんが、弟子に修行をつけるパートでは1人に集中して教え込みましょう。

 

最終章では強力な全体攻撃を覚えるのでおすすめです。

【SF編 キューブ】

丸っこいロボットが主人公の章。

ほぼバトルはなくあっちに行ったりこっちに行ったりして登場人物たちと会話しながらフラグを回収していくストーリーです。

正直このSF編は面倒なだけでしたし最終章でもロボットだからか唯一レベルが上がらないキャラですし、かなり不遇な扱いを受けているような気がします。

初見で最後まで使う人いるのかな・・・

開発費や開発時間が足りなかったんじゃないかと思うぐらい存在意義がわからないキャラです。

 

【西部編 サンダウン・キッド】

西部劇のガンマンが主人公の章。

昔の映画でよく凄腕のガンマンやカウボーイが主役の映画がありましたが、あんな雰囲気です。

バトルは少なく、悪者集団が襲ってくるまでに罠を仕掛けて敵の数を減らし最後に残ったザコとボスと戦います。

制限時間内に罠の材料を集めて協力者に罠の仕掛けをお願いするんですが、ルールが分からないとあまり罠の効果を発揮できません。

ポイントは罠の材料を1度に集めてしまうのではなく材料をいくつか集めては罠をお願い、また材料をいくつか集めては罠をお願いという風に細かく罠を仕掛けることです。

罠をお願いして設置するまでに時間がかかるので、材料を集めてしまったあとにまとめてお願いすると罠が仕掛け終わらずいくつかの罠が無駄になってしまいます。

 

最終章では途中までイマイチですがレベル16で覚えるハリケンショットが超強力なので好きな人は辛抱強く育てましょう。

 

【近未来編 アキラ】

どこかで見たような名前と設定が気になる章。

井の頭公園っぽい場所から始まりドラえもんの町のようなマップを歩き回るのが楽しいです。

ストーリーはイマイチよく分かりませんでしたがマップの綺麗さで帳消しにしてくれました。

章のボスたちもよく分からない連中でしたし面白かったのに内容はあまり印象に残っていません。

 

しかし最終章では多種多様な属性かつ敵の能力を下げたり状態異常を付与する魔法を使えるので結構役に立ちます。

 

【原始編 ポゴ】

原始時代の少年が主人公の章。

原始時代なので言葉が発達しておらずボディランゲージと絵文字のようなもので会話するんですが、これが凄く煩わしい・・・

相手の言っている内容や相手の要望を理解するのに時間がかかるので中々ストーリーが進みません。

そして誰が味方で誰が敵なのかよく分かりません。

「いや、同じ原始人同士なんだし会話ぐらいできるだろ」と言いたくなります。

 

最終章ではHPが高く強力な物理攻撃も使えるので硬い敵との戦いで役に立ちます。

 

【現代編 高原 日勝】

最強を追い求める格闘家が主人公の章。

この章はちょっと特殊でフィールド移動は無く、対戦格闘ゲームのように対戦相手を選んでバトルを繰り返します。

そして対戦相手の必殺技を食らうことで相手の技を修得することができます。

ただ相手がどの必殺技を使うかはランダムですし、どういう技が修得できるのか分からないので全ての技を覚えたいならば色んな位置で相手の攻撃を待つ必要があります。

正直これは攻略サイトを見た方が良いと思います。

 

最終章ではどれだけ必殺技を覚えたかにもよりますがHPが高いのと痛打で敵の能力を下げることができるのでボス戦などの長期戦で頼りになります。

 

【中世編 オルステッド

これまでの主人公7人の章をすべてクリアすると出現するオムニバス形式の最後の章。

金髪の勇者が主人公という最後の章に持ってくるのに打って付けの王道ストーリー。

そこに親友の魔法使いが仲間になり、かつての魔王を倒した先代の僧侶と勇者が仲間になるというまさに王道中の王道。

この主人公オルステッドがある意味このゲームの全体の主人公であり中心人物でもあります。

そしてこの章がライブアライブの評価を高め有名にしたと個人的に思っています。

 

有名なストーリーですがネタバレなど見ずにプレイすることをオススメします。

 

【最終編 ???】

そして中世編をクリアするとこれまでの主人公が全員登場する最終編が出現します。

ここら辺はドラクエ4っぽくもあります。

バトルには4人しか参加できないのでどのメンバーで進めるのか考えておきましょう。

ちなみに仲間探しのヒントはほぼゼロなので見つからない場合は攻略サイトを見た方が良いと思います・・・

 

上にも少し書きましたがこのゲームは体験版がありデータを引き継げるので、迷っている方はまず体験版を遊んでみた方が良いと思います。

 

◎良かったところ

次の目的地がミニマップに表示される

昔のゲームのリメイクなので行き先や地名の説明が少なく、途中でどこに行けばいいのか分からなくなることがあります。

しかしこのリメイク版では一部の章を除いて右下のミニマップに目的地や入れる場所が表示されるので迷いにくくなっています。

当時遊んでいたけど今は社会人になってゲームをする時間をそんなに取れない、という人にはありがたいシステムだと思います。

まぁそんなに広いマップはありませんし「そんなヌルゲーは嫌だ」という方はオプションから非表示にすることができるので好きな方を選びましょう。

※それでも一部の複雑なダンジョンは迷います。

 

目的地はオレンジ色、一度入った場所は青色、まだ入っていない場所はグレーで表示されます。

とりあえずオレンジを目指していればストーリーは進みます。

 

話したり調べたりしないとストーリーが進まない場合はオレンジ色の旗で表示されます。

全て調べましょう。

 

初めて戦う敵でも弱点や耐性がわかる

このゲームは敵も味方も攻撃された後に反撃する確率がとても高いです。

なのでこちらが油断したり攻撃をミスするとザコ相手でも反撃を食らって死んでしまうことがあります。

そのバランス調整なのか分かりませんが相手にカーソルを合わせると、左下によく効く弱点とあまり効かない耐性が表示されます。

全滅しないように相手の弱点を突いてできるだけ早く倒しましょう。

 

左下に弱点と耐性が表示。

選んでいる技が弱点や耐性に当てはまっていれば赤く囲まれます。

攻撃範囲内の敵には弱点を突ける場合は「WEAK」、耐性がある場合は「RESIST」と表示されます。

 

巨大なボスも最初から弱点が表示されるので安心・・・とまではいきませんが「何が効果的なんだろう?」と探る手間が省けます。

 

ちなみにこれは非表示などはできません。

 

戦闘が終わればHP全回復

これは賛否両論ありそうですが戦闘が終わるとHPが全回復します。

戦闘不能になった味方も復活するので戦闘終了後にちまちま回復する手間が省けます。

というかこのゲームは回復アイテムを買えるお店などほぼ存在しませんしフィールドマップで回復魔法など使えないので、この仕様は仕方ないのかもしれません。

バトルは毎回、捨て身で戦いましょう。

 

どれだけ苦戦してギリギリの勝負だったとしても・・・

 

勝利すれば全回復!!

みんなポーズを決めてピンピンしています。

 

MPの概念が無いので強力な技を使い放題

このゲームはMPというものが存在しないのでどの技も使い放題です。

ザコ相手だろうがダンジョンの途中だろうが全員残りMPなど気にせず全力で最強の技をぶっ放し続けることができます。

その分、最初に覚えていた技なんて後半は全く使わなくなるんですがそこは仕方ないと割り切りましょう。

ルフィが今さらゴムゴムのピストルなんて使わないのと同じです。

最初からフルパワーで敵を一掃しましょう。

                                                                                          

戦闘のフィールド全体攻撃しつつ敵全員の弱点を突ける技。

ドラクエだとMP30ぐらい消費しそうな技ですがライブアライブでは使い放題です。

 

おぼろ丸の究極忍法も何回でも使い放題。

 

このように目的地が分からなくなることもなく、敵との戦闘では余計なことを気にせず常に全力で一掃できるので全体的にストレスなく進めることができます。

 

 

×気になったところ

とは言え気になるところもなくはないです・・・

 

フルボイスなのに主人公たちの名前は呼んでくれない

リメイクなので最近のゲームに合わせて殆どのキャラがフルボイスになっています。

しかし主人公たちの名前は自由に変更できるからか呼んでくれません。

なので登場人物が主人公のことを喋るたびに「ん?」となります。

技術的に難しかったのかもしれませんが主人公たちにはデフォルトネームがあるわけだし、デフォルトのままのときぐらいは名前を呼んでほしかったです。

それか名前は固定でも良かったんじゃないかな・・・

 

ボイスでは「気をつけな・・・」としか言いません。

 

こちらも「手ぬるいぞ・・・」としか言いません。

 

ここなんて「勝者!」しか言いません。

いや勝負しているんだしそれだと「どっちだよ」ってなるでしょ・・・

 

ダッシュがない

このゲームはマップやダンジョンがめちゃくちゃ広いって訳ではありませんが、ルーラのような魔法がないのであっちこっち行ったり来たりをしないといけません。

しかし移動スピードが微妙に遅いので探索がだんだん面倒になっていきます・・・

なのになぜかこのゲームにはダッシュがありません。

別にフィールドマップ移動中は使わないボタンもあるわけだしダッシュボタンがあっても良かったんじゃないでしょうか・・・

現代ののRPGで移動スピードの遅さは結構致命的だと思います。

 

ダンジョンでアイテムの取り逃しがないように全ての道を通りたいのに移動スピードが遅いから時間がかかります。

 

表示ウィンドウの色を変えられない

ファイナルファンタジーシリーズなどスクウェアRPGって表示ウィンドウの色を変えられるゲームが多い印象なんですが、このライブアライブは変えられません。

僕は基本的にそういうのは変えないんですが、今作は戦闘中に表示ウィンドウで敵が隠れて弱点や耐性が分かりづらくなることが結構あります。

画面左下で確認すればいいんですが、これが意外とストレスでした。

 

弱点を突ける技にカーソルを合わせているんですが、相手が技の表示ウィンドウで隠れて「WEAK」の表示が見えません・・・

 

技を決定すると表示ウィンドウが消えて「WEAK」の表示が表れますし、ずっと左下に弱点は表示されているんですがパッと見で視覚的に把握できないのはストレスです。

テストプレイしたのかな・・・

 

アイテムの整理やソートが(たぶん)できない

基本的にお店というものが存在しないのでアイテムを買うこともできなければ売ることもできません。

それにアイテムを捨てることもできません。

なので敵が落としたり宝箱から手に入れたりしたアイテムがどんどん貯まっていきます。

それは良いんですがそのアイテムを整理することができないのでアイテムウィンドウには武器、防具、回復アイテム、攻撃アイテム、貴重品などが混在しバラバラに並んでしまいます。

今どき「種別順」や「レア度順」にソート出来たり選んだアイテムとアイテムの場所を入れ替えたりできるのが普通だと思うのですが・・・

戦闘で回復アイテムを使うときにとにかく不便でした。

 

最終編終盤のアイテムウィンドウ。

回復アイテム、貴重品、防具、アクセサリーなどがバラバラ・・・

画面の右下を見て分かるように「選択」か「戻る」しかないので選んで捨てたりアイテムの場所を入れ替えたりできません。

たぶん・・・

 

消費アイテムだけに絞っても攻撃アイテムと回復アイテムが混在していますし、はっきり言ってあまり意味がありません。

最後までテストプレイしたのかな・・・

 

ロードが長い

思ったよりロードが長いです。

スーファミソフトのリメイクなのでめちゃくちゃボリュームがあるという訳ではないですし、グラフィックもHD-2Dなので最近のリアルなゲームほど難しい処理があるようには思えないんですが・・・

ロードのせいでちょっとテンポが悪くなっています。

 

ロード画面にはTips(知っトク情報)が表示されるんですが、それでもロードが煩わしく感じます。

 

各章で共に戦ったサブキャラが最終章では全く登場しない

これはメインキャラが多いので仕方ないのかもしれませんが、各章で仲間になったサブキャラは最終編には登場しません。

結構魅力的なサブキャラが多いだけに残念です。

戦闘に参加できなくても会話ぐらいさせてほしかった・・・

 

幕末編で仲間になったあの地方の訛りで話すあいつも・・・

 

原始編で仲間になったあの女の子も、その他の章で仲間になったキャラも最終編では一切登場しません。

 

各キャラの固有アクションが最終編では空気に・・・

オムニバス形式なのでそれぞれの章に特徴があります。

中には面白い固有アクションを持つキャラもいて「全員が合流したときにどうやって使うんだろう」と楽しみにしていたんですが、最終章でほぼ使えなくなってしまいました・・・

固有アクションはもう少し活用できなかったかなぁ・・・

スーパーファミコンソフトのリメイクですし当時の容量的に難しかったのかな。

 

幕末編のおぼろ丸は隠れ身の術で敵をやり過ごすことができます。

色々活用できそうなのに・・・

 

近未来編では相手の心を読むことができます。

これも最終章では一切活用されません。

まぁ話しかける人がいないのでね・・・

 

原作を遊んでいないので比較はできませんが、かなり遊びやすくリメイクされているんだと思います。

ただそれでもたぶん当時のままのリメイクで不便さが残っている部分や、フルボイスになって逆に違和感が出た部分などちょいちょい気になるところもチラホラあります。

 

△良くも悪くも・・・なところ

最近のスクウェア・エニックスお気に入りのHD-2Dでのリメイクですが、その奥行きを活かした隠し通路が結構あります。

探索が好きな人は隠し通路を探す楽しみが増えて良いと思うんですが、面倒くさがりの人やアイテムの取り逃しが気になる人は手間が増えるだけであまり良く思えないかもしれません。

 

僕はアイテムの取り逃しや行っていない場所があるのが嫌なので、隠し通路を探すのにかなり時間を費やしました。

壁に身体をゴリゴリ擦りつけながら探索しないといけないので結構面倒でした。

 

ここはパッと見だと何もないように見えるんですが・・・

 

下に隠し通路が・・・

キャラを下の壁に擦りつけながら進んでいないと気付けません。

こういう場所が沢山あります。

 

【まとめ。スーパーファミコン時代のシンプルなゲームを上手くリメイクしてあるけど不便な部分も残っているという印象です】

という訳でライブアライブのリメイクのレビューでした。

 

元がスーパーファミコンのソフトなのでシンプルで遊びやすく、初めてプレイしましたが面白かったです。

ただ気になったところでも書いたように少し詰めが甘いと言うか、不便に感じる部分がチラホラ残っていたのが惜しい・・・

またこれもスーファミソフトのリメイクだからか、攻略サイトを見ないと見つけようがない隠し要素や取り返しのつかない要素も結構ありちょっと不親切さも感じました。

できればもう少し遊びやすくして、かつ各章のストーリーをもう少しプラスしたリメイクを作ってほしかったです。

 

いつも通り気になった点の方が多く愚痴のようなレビューになってしまいましたが、点数をつけるとしたら100点満点で80点、かなり面白かったです!

当時プレイしていた人ならもっと高いのかもしれませんが、初めてプレイしても面白いまさに「スーパーファミコンの名作」でした。