SAKU39のブログ

初心者サラリーマンブロガー。ゲーム、サッカー、趣味、保険などのことをダラダラ書いています。

映画の「ONE PIECE FILM RED」が大ヒットしているようなのでゲームの「ONE PIECE アンリミテッドワールド レッド」を今さらクリア。ネタバレありで良かったところや気になったところなどレビュー。

今、日本で最も人気のある漫画と言えば間違いなくワンピース(ONE PIECE)だと思います。

 

僕も単行本は魚人島編以降、買わなくなってしまったんですが今も読み続けているぐらい好きな漫画です。

 

ちなみに先日、熊本のワンピース像は全制覇してきました。

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そのワンピースの映画「ONE PIECE FILM RED」が大ヒットしているんですが、ワンピースのゲームで「RED」って付くのなかったっけ?と思って購入したのがこちら。

 

ONE PIECE アンリミテッドワールド レッド デラックスエディション

まぁ映画とは全然関係ないんですが、前から気になっていたゲームなのでクリアしてみました。

良かったところ、気になったところなど簡単にレビュー。

 

元は2013年のゲームなので今さらネタバレもクソもないと思いますが一応、少しネタバレありになります。

 

 

 

ONE PIECE アンリミテッドワールド レッドとは?】

2013年にバンダイナムコエンターテインメントから3DS専用ソフトとして発売された3Dアクションアドベンチャーゲーム

大まかなシステムは無双シリーズに近いんですが、海賊無双と比べると戦闘よりもストーリーと探索に重点を置いている感じです。

今作はWiiで発売された「アンリミテッドアドベンチャー」「アンリミテッドクルーズ エピソード1」「アンリミテッドクルーズ エピソード2」に続くシリーズ第4作目になります。

海賊無双シリーズよりこのシリーズの方がワンピースの世界観を再現できていると思います。

このソフト以降、続編は出ていませんが個人的に好きなゲームなので5作目を待ち続けています。

 

【◎良かったところ】

簡単操作で華麗で爽快な連続攻撃ができる。

こういった3Dアクションアドベンチャーではお馴染みになっていますが、簡単操作で華麗な連続攻撃が繰り出せます。

Y(□)→Y(□)→Y(□)→Y(□)やY(□)→Y(□)→Y(□)→X(△)のようにボタンを連続入力するだけで必殺技を組み入れた連続攻撃になります。

これが凄く爽快でカッコよくワンピースの登場人物になりきることができます。

 

ルフィの場合はパンチ

回し蹴りと後ろ回し蹴りの連続キック

JETピストル

JETバズーカを連続で叩き込みます。

 

ゾロの場合は一刀流で大きく斬りおろして

二刀流での連続突き

三刀流での極虎狩り

黒縄・大龍巻と繋がります。

 

ウソップなど一部のキャラは特殊な攻撃方法になっていますが、それぞれの個性がよく再現されていて楽しいです。

 

原作のストーリーを踏襲していて盛り上がる演出。

ネタバレになりますが今作はこれまで出会った海賊たちが次々と目の前に現れ戦うことになります。

クロコダイル、ロブ・ルッチ、味方側だった白ひげやエースなどなど。

(全てパトの悪魔の実の能力で生み出されたコピーですが)

その相手と対峙したときの掛け合いや心情が上手く原作のストーリーを踏襲した内容になっています。

これがかなり良くできていて会話が熱いので気分が盛り上がります。

これはワンピースファン必見です。

 

クロコダイルとのバトル前。

「水はたっぷり用意したか?」

クロコダイル「麦わら……!!!」

ルフィ「もう お前を殴るのに」

ルフィ「水はいらねェ……」

ルフィ「クロコダイル!!!」

クロコダイル「面白ェ……」

クロコダイル「さァ……思う存分」

クロコダイル「”リターンマッチ”を楽しもうじゃねェか!!」

 

熱い!!

 

ロブ・ルッチとの対峙。

ロブ・ルッチ「思い出すだろう”麦わら”」

ロブ・ルッチ「一度は死を受け入れた”女”を」

ロブ・ルッチ「引き止めた場所だ」

ルフィ「ロビンは生きると決めたんだ」

 

そしてルフィとロブ・ルッチのぶつかり合い。

再び拳と拳のぶつかり合い!!

ド迫力!!

 

熱い!!

 

ドラム王国にて。

チョッパー「ここは……」

チョッパー「おれの故郷だ……!!」

 

誰もが泣いたドラム王国。

 

ルフィとエースが出会った場所へ。

ルフィ「ここはコルボ山……」

ルフィ「おれとエースが初めて会った場所だ」

パト「エース?」

チョッパー「ルフィの兄ちゃんだ」

チョッパー「2年前に……」

チョッパー「いや 何でもねェ……」

 

ルフィの気持ちを慮るチョッパーの優しさが良い!!

 

このように原作を知っていればいるほど胸が熱くなる演出が素晴らしいです。

 

各ステージも原作の雰囲気がしっかり再現されていてワンピースの世界を冒険している気分になれる。

今作では戦う相手だけではなく冒険するステージもコピーされています。

そんなに広いステージではありませんし細かい建物に入ったりはできないんですが、原作に出てくる世界がよく再現されていて冒険している気分になれます。

 

「まるでアラバスタそのもの」と言うウソップ。

砂漠地帯はマップがなければ迷いそうな砂地ばかり。

砂漠地帯を抜けるとバロックワークス幹部たちと戦ったネフェルタリ家の宮殿に入ります。

 

司法の塔を見上げるルフィたち。

原作ではそげキングが世界政府の旗を撃ち抜きました。

中にはゾロとカクが戦った日本庭園のような部屋もありました。

 

ここはルフィ以外のメンバーは誰も知らないフーシャ村。

ルフィがヒグマにケンカを売ったのはこの辺かな?

 

このように狭いながらも綺麗に作り込まれたフィールドは「この先はどうなっているんだろう?」とワクワクさせてくれます。

 

映画のように良くできたストーリー。

上にも書いたように細かい演出も素晴らしいんですが、全体を通したストーリーもワンピースらしく仲間の大切さや信念を貫く強さを教えてくれて素晴らしいです。

これはここでは語り尽くせませんがとにかく良い。

このゲーム原作で映画を作ってほしいぐらいです。

 

 

【×気になったところ】

もちろん気になったところが無いわけではありません。

 

元が3DSのゲームだからかメインストーリーのボリュームは少なめ。

これは仕方ないんですがメインストーリーのボリュームは最近のゲームと比べると少なめです。

まぁ2013年に3DSという携帯ゲーム機で発売されたソフトのリメイクですからね。

その分、同じステージや同じキャラを使いまわせるサブクエストはかなりのボリュームがあります。

 

会話シーンでキャラの目や口が動かない。

まぁこれも元が3DSのゲームなので容量的に仕方なかったのかもしれませんが、会話シーンでキャラの目や口が動きません。

人形にアテレコしているような感じで違和感が凄い・・・

会話シーンだけでなくイベントシーンでもたまにそういう場面があるので、ここはリメイクなんだしもう少し頑張ってほしかったです。

 

ルフィが喋っているけど口は閉じたまま・・・

セクシーなナミが何か言っているけど口は動かない・・・

ゾロが意気込んでいるけど口は動かない・・・

 

違和感がね・・・

 

ダッシュがない。

こういうアクションアドベンチャーゲームって爽快感と同じくらいスピード感が重要だと思うんですが、このゲームにはなぜかダッシュがありません。

このせいでバトル中や探索中にもどかしさを感じることが結構あります。

これも容量のせいなのかフィールドを広く感じさせるためなのか分かりませんが、絶対にあった方が良かったと思います。

サンジの固有アクションでダッシュがあるんですがバシュッ!バシュッ!とスカイウォークするだけで、ダァーーーっと走り続けるわけじゃないんですよね・・・

原作では結構前からビュッ!!って一瞬で動くじゃん・・・

 

敵がピヨってるけど一瞬で距離を詰められない・・・

遠くでみんながボカスカやってる。

「おれも混ぜてー!!」って感じが情けない・・・

 

もどかしい・・・

 

連続攻撃が当たりづらい。

このゲームは画面右下に表示される攻撃を全て当てると一定時間(数秒間)攻撃力がアップする「ブレイクラッシュ」が発動するんですが、これを発動させるのが中々難しいです・・・

と言うのも連続攻撃の最後の一撃が中々当たりません。

4連続攻撃の最後の一撃を食らわせないといけないのに敵のザコキャラはやたら3発目でダウンして最後の一撃が空振りします。

ボスの場合は最後の一撃が入る前にほぼ反撃をしてきて逆に大ダメージを受けてしまいます。

これが結構ストレス・・・

たまに当たったように見えるのに判定されなかったりと色々ストレスが溜まります。

 

ワポルはボスキャラですがだいたい3発目でダウンしてフィニッシュが空振りします。

 

赤犬のような強力なボスに4連続攻撃を当てるのは至難の業。

ほぼヒット&アウェイでちびちび削る戦いになります。

 

もう少し当たりやすくても良かったんじゃない?

 

通常技は最初から全て使えるので成長しても増えない。

これは良くも悪くもなんですが通常技は最初から全て使えます。

なので最初からクリアまで繰り出す技はほぼ変わりません。

確か前作までは使った技の使用回数や経験値に応じて強力な技を覚えていく楽しみがあったんですが、それがなくなりました。

最初はゴムゴムのピストルやゴムゴムのブレットしか使えないけど技を使っていくうちに強力なゴムゴムのバズーカやゴムゴムのガトリングを覚えていく、というのが強くなったのを実感できて良かったんですが・・・

技を覚えるための作業が減ったとも言えますが無くさないでほしかったなぁ・・・

(必殺技は1つか2つずつ増えます)

 

ゴムゴムのJETバズーカも

ゴムゴムのJETガトリングも最初から使い放題なのはちょっとなぁ・・・

 

操作していない仲間のHPが減らない。

今作はフィールドに出る前に選んだ3人で冒険をするんですが、操作していない2人のキャラはどれだけ攻撃を受けようがHPが減りません。

まぁ勝手な行動して勝手に死なれても困るんですが、なんか違和感があります・・・

 

仲間のHPは常に満タン。

 

街を飛び回るときのルフィのモーションが1つだけ。

上でダッシュができないと書きましたが拠点となる街ではルフィの腕を伸ばしてビュンビュン飛び回ることができます。

なので街中の移動は快適なんですがルフィの腕を伸ばすモーションは「右腕を伸ばす」の1つだけです。

正直ゲームの内容には関係ない部分ですがPSのスパイダーマンのよう右手、左手、両手と色んなモーションで飛び回ってくれたらなぁ・・・と思ってしまいました。

 

地上からも

空中でも同じモーション。

どこから腕を伸ばしても

右腕を伸ばすこのモーションのみ。

 

なんかちょっとね・・・

 

特定のキャラを連れていないと取れないアイテムがある。その中でもゾロだけが優遇されている気がする。

探索フィールドにはキャラごとの固有アクションを使わないと取れないアイテムがあります。

ゾロで鉄の扉を斬ったり、ロビンで石碑を読んだり、ブルックで海面を走ったり。

なのでそのキャラを連れていないと絶対に取れないですし、取りたいならば同じステージをもう一度プレイしないといけません。

またその中でもゾロの固有アクションで手に入るアイテムは重要なものが多く、他のキャラの固有アクションで手に入るアイテムはあまり価値がないものが多いです。

この格差が最後まで変わらずモヤモヤしました。

 

チョッパーで土を掘って手に入るアイテムや

ロビンで石碑を読んで手に入るアイテムはどこでも手に入るものばかりなのに・・・

 

ゾロで鉄の扉を斬って手に入るアイテムは

キャラを強くするための「ストロングワード」が多い。

ここも入ると

「ストロングワード」

 

常にゾロを使えってこと?

 

探索フィールドから途中脱出できない。

このゲームは上のような理由や素材集めのために同じステージを何度もプレイする機会が多いんですが、探索フィールドから途中脱出はできません。

「あのキャラを連れていなかったから取れなかったアイテムを取ってすぐ脱出」や「必要な素材が集まったから即脱出」というのができないんです。

1度クリアしたステージは中間の脱出ポイントに行くかスタート地点に戻らないと街に戻れません・・・

物凄く面倒でした・・・

「タイトルへ戻る」じゃなくて「街へ戻る」が欲しいのよ・・・

 

【オープニングから物語が動き出すまで】

せっかくですのでプロローグを載せておきます。

古いゲームですし良いでしょう。

物語は頂上戦争の直後から。

黒ひげが解放したLV6の囚人の中に「レッドフィールド」と呼ばれる海賊がいたらしい。

しかしそんなに有名な海賊ではなかったようです。

何を恐れる必要がある……?とか言われています。

しかしレッドフィールドは別名”孤高のレッド”と呼ばれていたらしく

たった1人で大海賊のロジャーや白ひげと

渡り合っていたらしいです。

それだったらメチャクチャ有名になっている気もするんですが・・・

そしてこの男が”孤高のレッド”ことレッドフィールド。

なぜかその両脇には海軍大将青キジと、この時はまだ准将?のスモーカーがいます。

海兵たちも青キジとスモーカーがレッドフィールドと行動を共にしていることに戸惑います。

 

場面は変わってサウザンドサニー号。

これがこの物語のカギとなるキャラ「パト」

ウソップに釣り上げられたらしいです。

そのパトの目的の島から「冒険のにおい」がすると言うルフィ。

張り切って上陸です。

とりあえず役割分担して各々買い出しに。

ルフィは指示される前に街を探索に出かけます。

大声で「宿屋に集合よー!」と声を掛けるナミ。

 

一通り街を探索し終わって宿屋を訪れるルフィ。

そしてここから物語が動き出します。

パト「みんな さらわれちまった!!」

 

ってな感じで始まります。

 

【エンディングもちょっとだけ。※ネタバレあり】

せっかくなのでエンディングもちょっとだけ。

レッドフィールドと対峙するルフィ。

ルフィ「”海賊王”になるのは おれだ!!」

 

レッドフィールド「面白い男だったぞ……」

「ニューゲート 貴様が未来を託し……」

「ロジャー お前の様に麦わら帽子が似合う……」

「あの男は……!!!」

 

【まとめ。不満点も多いですがよく出来たストーリーが全てを忘れさせてくれる名作です】

というわけで映画のヒットに便乗して「ONE PIECE アンリミテッドワールド レッド」をクリアしてみました。

 

もちろん映画とは何の関わりもありませんし上に書いたように不満点も多いですが、ワンピースファンならばプレイしておいて損はない名作だと思います。

なんだかんだでルフィやゾロ、サンジを使いながらザコを蹴散らしボスと緊張感のある勝負をするのは凄く楽しかったです。

バトルの爽快感や映像の綺麗さは海賊無双シリーズの方が上回っていると思いますが、「ワンピースのゲーム」としてはこちらのシリーズの方が上回っていると個人的に思います。

「未知の島を冒険だぁ!!」って雰囲気はワンピースそのもの。

 

古いゲームなのでよくセールで大幅値下げされていますしPS4でもSwitchでも発売されているので、映画に触発された方は是非プレイしてみることをおすすめします。