もう年の瀬や師走と言われる時期になりお決まりのように「1年ってホントあっと言う間だね」と言い合っています。
僕は年末年始の親戚の集まりが面倒臭くて嫌いだったんですが、親が作る年越し蕎麦は好きでした。
九州って蕎麦よりうどんをよく食べるので、卵とワカメとネギが入った蕎麦が珍しかったんだと思います。
そんな年越し蕎麦ですが最近はカップ麺を食べるのも普通になってきているらしいです。
そこで気になったのがカップ蕎麦の2大巨頭「どん兵衛 天ぷらそば」と「緑のたぬき」の味の違い。
どっちも食べたことはありますが同時に食べたことはないので、食べ比べてみたいと思います。
年越し蕎麦で迷っている方の参考にでもなればと思います。
ちなみにどん兵衛は西日本の出汁バージョンです。
- パッケージ
- 内容量、カロリー
- かき揚げ(天ぷら)
- 見た目
- 味
- 【まとめ。正直どちらも美味しく甲乙つけがたいですが個人的には出汁の甘みとかつお節の風味、かき揚げの玉ねぎ風味、値段などから緑のたぬきをおすすめします】
パッケージ
超有名ロングセラー商品なのでパッケージはどちらも見たことあると思います。
どん兵衛の方は「最強」の天ぷらそばも発売されていて一緒に食べ比べしようかと思ったんですが、量的に無理でした。
日清のどん兵衛は赤いパッケージが蕎麦で緑のパッケージはうどん、マルちゃんは緑のパッケージが蕎麦で赤いパッケージはうどん。
ちょっとややこしいですね。
内容量、カロリー
どん兵衛 天ぷらそば
発売:1976年11月
内容量∶100g(お湯を入れる前)
カロリー∶489kcal
発売:1980年8月
内容量∶101g(お湯を入れる前)
カロリー∶482kcal
調べてみるとカップ蕎麦の発売は日清のどん兵衛が先のようですが、カップうどんを先に発売したのは東洋水産(マルちゃん)らしいです。
東洋水産がカップうどんの特許を取っていなかったので日清もカップうどんを作ったという、ライバル同士の激しい争いがあったようです。
まぁ消費者としてはそのライバル関係のおかげで切磋琢磨したクオリティーの高いカップ麺が食べられるので良かったのかもしれません。
内容量やカロリーはほぼ同じですね。
あえてそうしているのでしょうか?
ただ値段はだいたいどこのお店でもどん兵衛がちょっと高いことが多いです。
かき揚げ(天ぷら)
かき揚げを比べてみます。
どん兵衛のかき揚げの方が形が整っていない分、手作りっぽい雰囲気がありますね。
緑のたぬきのかき揚げは真ん丸なので明らかに大量生産感があります。
ピンクの小エビ?紅生姜?は緑のたぬきのかき揚げの方が多いように見えます。
かき揚げを横からも見てみます。
厚さは同じくらいですね。
見た目
お湯を入れて3分経ってスープと七味を混ぜたものを並べてみました。
左がどん兵衛、右が緑のたぬきなんですが見た目はほぼ同じですね。
画像には写っていませんが緑のたぬきは小さいかまぼこが1、2切れ入っています。
麺を持ち上げた感じもそんなに違いはありません。
麺の色もほぼ同じ。
緑のたぬきがちょっと縮れ麺っぽいかな?
出汁の色も白いレンゲがなかったのではっきり分かりませんが、そんなに違いは無いように感じます。
主役のかき揚げを乗せてやっと見分けがつく感じですね。
味
味に関して。
麺は正直、僕のバカ舌では違いが分かりませんでした。
出汁の味が強いので蕎麦の風味の違いも分かりませんでしたし、麺の弾力もほぼ同じように感じました。
出汁の味は、どん兵衛が醤油ベースで誰が飲んでも美味しいと感じるバランスの良さを感じました。
緑のたぬきの出汁はどん兵衛と比べると甘みとかつお節の風味が強いように感じました。
なのでそういう味が好きな人はハマると思いますが、甘みやかつお風味が苦手な人は主張しすぎと感じるかもしれません。
かき揚げも、どん兵衛のかき揚げはシンプルでバランスが良い感じがしましたが、緑のたぬきは玉ねぎの風味が強めに感じました。
玉ねぎは入っていないのに玉ねぎの風味がするんです。
これに関しても玉ねぎ嫌いの人は不味く感じるでしょうし好き好きですね。
あと、どん兵衛のかき揚げの方が出汁が染み込みやすいので浮かべて放置しすぎると箸で掴めなくなりやすいです。
【まとめ。正直どちらも美味しく甲乙つけがたいですが個人的には出汁の甘みとかつお節の風味、かき揚げの玉ねぎ風味、値段などから緑のたぬきをおすすめします】
てことで有名カップ蕎麦の食べ比べでした。
正直どちらも美味しいので、当たり外れや勝ち負けは食べる人の好みだと思います。
全体的にバランスよくまとまっているのは「どん兵衛 天ぷらそば」、味に特徴を持たせているのは「緑のたぬき」という感じ。
ただ個人的にはかつお節やあご出汁など魚介系の出汁の味が好きなので、出汁に関してはかつおの風味が強く感じられた緑のたぬきの方が美味しく感じました。
また、かき揚げも丸亀製麺の玉ねぎのかき揚げが大好きなので玉ねぎの風味を感じられた緑のたぬきのかき揚げの方が美味しく感じたというか驚きました。
緑のたぬきのかき揚げはホロホロになりにくいのも地味に良かったです。
そして値段です。
地域によっては逆パターンもあるようですが、僕が住んだことのある地域ではだいたい緑のたぬきよりどん兵衛の方が30円前後高いイメージです。
緑のたぬき128円、どん兵衛158円ぐらいをよく見る気がします。
そのせいか「どん兵衛の方が圧倒的に美味い」と思い込んでいたんですが、今回食べ比べてみたらそんなに大きな違いはありませんでした。
だったら安い方がありがたいですよね。
なので出汁、かき揚げ、値段の3点で考えて個人的におすすめなのは「緑のたぬき」ということになります。
全体的な味のバランスを重視する人はどん兵衛をおすすめします。
年越しに備えて食べ比べてはいかがですか?