先日、発売を楽しみにしていたソフトが発売されました。
それがこちら
ゼルダの伝説 知恵のかりもの
説明不要の人気ゲーム、ゼルダの伝説の最新作です。
ただ最近のゼルダの伝説は色々新しいことへチャレンジしていて、今回はシリーズで初めてリンクではなくゼルダが主人公となります。
正直「もしかしたらハズレかも・・・」と思いながら購入しました。
一応クリアしたので良かったところ、気になったところ、よく使った魔物など簡単にレビューしたいと思います。
気になっている方の参考になればと思います。
- 【◎良かったところ】
- 【×気になったところ】
- 【個人的にお気に入りのカリモノ】
- 【個人的な攻略のポイント】
- 【まとめ。ゲーム自体は面白いけど操作性やUI関連が不便でテンポがかなり悪い。もう少し操作面を作り込めなかったのかなぁ・・・という印象。個人的には過去のゼルダ作品を未プレイならばそちらを購入したほうが良いと思います】
【◎良かったところ】
色んなカリモノを覚えていくのが楽しい
これまでのゼルダの伝説は剣士のリンクが主人公だったので剣で敵をズバズバ斬っていたんですが、今回の主人公はゼルダなのでリンクのように戦うことができません。
なのでゼルダは妖精「トリィ」と協力して、倒した魔物や色んなオブジェクトを「借りて(コピーして)」それらをカリモノとして召喚して敵を倒したり謎を解いたりして進んでいきます。
カリモノは全部で100種類以上存在し、炎をまとっていて敵や障害物を燃やせる魔物、一緒に壁を登れる魔物、どこでも寝ることができてハートを回復できるベッド、最強の魔物ライネルなど、本当に色んなカリモノが登場します。
このカリモノを覚えていくのがかなり楽しかったです。
カリモノを覚えることで、苦戦していた敵をあっさり倒せるようになったり行けなかった場所へ行けるようになったりとゼルダの成長が感じられます。
ポケモンを集めていく感覚に近く、収集要素のあるゲームが好きな人はかなり楽しめると思います。

序盤の足場として頻繁に使う古びたベッド。

中盤以降の足場として使う雲。

最強の魔物ライネル。色んなカリモノが登場します。
謎解きが閃いたときの快感が良い
これはゼルダの伝説シリーズ通して人気の要因だと思いますが、相変わらず謎解きが楽しいです。
色んな通れない仕掛けの前で試行錯誤しながら「あ!アレを使えばいいんだ!!」と閃いたときの快感はクセになります。
まぁ、ちょっとヒントが少なすぎるように感じる場所や力技で突破して「正攻法はなんだったんだ」とモヤモヤが残っている場所もありますが、謎解きの方法が1つじゃないのはさすがゼルダの伝説という感じです。

怪しげな床スイッチが2つある部屋。
奥の仕掛けを起動させるにはまず目の前の扉を開けないと。

壁の向こうに宝箱が・・・。謎解きの種類も多彩です。
いつでもベッドでハートを回復できる
今作は魔物以外にも壺や雲、観葉植物のようなオブジェクトもカリモノとして覚えることができます。
その中でもベッドは出現させて寝ることでその場でハートを回復することができます。
ダンジョン突入前やボスの直前にハートを満タンにしたり、さらに言えばボスとの戦闘中もスキを見てハートを回復させたりと重宝しました。

ダンジョン突入前にひと眠り。

ボスの目の前でもひと眠り。だって眠いんだもん。
【×気になったところ】
カリモノの切り替えが面倒
良かったところで書いたカリモノなんですが敵や謎解き、カリモノを使わないと進めない場所などに合わせて切り替えないといけません。
ショートカットとして十字キー右を長押しすると手に入れたカリモノのリストが表示されるんですが、リストが横一列に表示されます。
たぶん普通に進める人でも100個前後はカリモノが集まると思うので、カリモノを切り替える度に十字キー右を長押しして何十個も横にスクロールして目的のカリモノを探さないといけません。
これがめちゃくちゃ面倒臭くて、+ボタンのメニューから選んだ方が早いような気がします。
せっかくの目玉要素なんだし、十字キー右の長押しはあらかじめ登録したカリモノだけが表示されるとか、十字キー右を長押ししたら+ボタンと同じ縦横に並んだリストが表示されるとか、カリモノのセットを登録できるようにするとか(タートナック×3、クロウリー×6など)、もっと使いやすくしてほしかったです。
カリモノの数が増え始める中盤あたりからずっとストレスでした。

十字キー右を長押しだと横一列でリストが表示。終盤は横に100個以上並ぶんですが・・・

メニュー画面だと縦横に並んで表示されます。十字キー右長押しでも同じように表示させればいいじゃん・・・
ゼルダが攻撃できないのはやっぱりストレス。ボス戦でエネルゲージが切れたときなど持久戦になって面倒臭い
今作のゼルダは自ら戦うことができないんですが、邪魔なザコ敵を蹴散らせないのはやっぱりストレスでした。
敵を倒すにはいちいちカリモノで魔物を呼び出さないといけないんですが魔物を呼び出すぐらいなら逃げた方が早いので、初見の敵や倒さないと通れない敵以外はほぼスルーしていました。
一応ゼルダがリンクのような姿に変身して剣や弓矢などで好きに攻撃できる「剣士モード」というのがあるんですが、剣士モード中はエネルゲージというゲージを消費していき0になると変身できなくなってしまいます。
なのでボス戦はカリモノの魔物でちまちま攻撃するより剣士モードで一気に攻撃した方が早いんですが、エネルゲージが尽きてしまうとカリモノ頼みになってしまうんですよね。
こうなるとプレイヤーはカリモノがボスをちまちま攻撃するのを、逃げ回りながら見ているだけになるので持久戦になります。
カリモノがボスを数発攻撃→ボスの攻撃でカリモノが消される→プレイヤーはまたカリモノを呼び出す、を延々と繰り返すことになりこうなると終わりが見えないのでストレスがハンパないです。
なので勿体ないなどと考えずエネルゲージを回復させるスムージーはガンガン作った方が良いです。

エネルゲージ切れ。戦闘はカリモノ任せでゼルダは逃げ回るのみ。

一応エネルゲージを回復するアイテムが出現することもあるんですが、スムージーを準備しておく方が安全です。

どうでも良いザコ敵はわざわざカリモノを召喚して倒すぐらいならスルーした方が断然早いです。
なぜか敵の魔物もカリモノの魔物も共通のロックオン。さらにロックオンの切り替えができない
これが今作1番のストレスポイントだったかもしれません。
今作は主にゼルダが召喚したカリモノの魔物に「戦わせる」ことになるんですが魔物はオートで戦います。
ただ、召喚しただけだと魔物が敵に気付かなかったり敵が複数いるとバラバラに攻撃したりするので攻撃してほしい敵をZLボタンでロックオンしないといけません。
しかしこのロックオンはなぜか敵の魔物以外にもゼルダが召喚した魔物やその他のオブジェクトにも照準が合ってしまいます。
なので敵にロックオンしようとしても近くにいるカリモノの魔物をロックオンしてしまうことが頻繁にあります。
それだけならまだ良いんですがロックオン対象の切り替えがなぜかできません。
ロックオンをやり直すには一旦ロックオンを解除してやり直さないといけないので、敵をロックオンしようとしたら味方の魔物にロックオン→ロックオンを解除してわざわざ敵に近づいて改めてロックオンして離れる、ということが何度もありました。
ZLボタンを押し直したり、ZLボタンを押しながら右スティック操作でロックオン対象の切り替えとかなんでしなかったのかな?
テストプレイしたかどうかも疑いたくなる仕様でした。

カリモノの魔物じゃなくて敵をロックオンしてくれ・・・なんでロックオンの切り替えができないのよ・・・
宝箱を開けるときのワクワク感がない
これまでのゼルダの伝説シリーズは、取りにくい場所の宝箱に重要なアイテムが入っていてそれを手に入れることで出来ることや行動範囲がどんどん広がっていく、というのが楽しみの1つでした。
それが今作は新しいカリモノを覚えることで出来ることや行動範囲が広がっていくので、フィールドやダンジョンに置いてある宝箱にはほぼ重要アイテムは入っておらず、ルピーか消費アイテムしか入っていません。(ごくまれにアクセサリーが入っていますがジャンプ力が上がったり泳ぐ速度が上がったりするもので直接的に出来ることが増えるものではありません)
なのでダンジョンやフィールドマップで宝箱を見つけても全然ワクワクしませんでした。
というか「これだけの仕掛けを解いて辿り着いたんだから凄いアイテムが入ってるんじゃないか?」→入っていたのはルピーというのが何度もあり何度もガッカリしました。
バランスが難しかったんだと思いますが1つのダンジョンに1つぐらい重要アイテムが入った宝箱を配置しておいてほしかったです。

壺に囲まれた重要そうな宝箱発見!

中身は50ルピー・・・

行きづらい上に魔物が守っている宝箱を発見!

中身はスムージーの材料・・・本当にガッカリします・・・

ごくまれにアクセサリーが入っていることも。まぁほぼないと思っていた方が良いです。
【個人的にお気に入りのカリモノ】
せっかくなので僕がよく使ったカリモノをいくつか紹介しておきます。
キャンゾル
炎をまとったスライムのような魔物でキャンゾル自体はあまり強くないんですが、敵や仕掛けに火を着けたり雪山で寒さを凌いだり邪魔な障害物を燃やしたりとかなり便利な魔物でした。
多くの人が火種として重宝したんじゃないでしょうか。

クロウリー
カラスの魔物なんですが敵を攻撃するとルピーが発生して飛び散るのでルピー集めに役立ちます。
ルピーはスムージーを作るのに必要だったり大妖精にアクセサリー装備枠を増やしてもらうときに大量に要求されるので、他のカリモノを使う必要のないときは常にクロウリーを出して小銭を集めておくと後々楽になると思います。

クリーピー
空中からバクダンを投下してくれる魔物です。
密集している敵を蹴散らしたり、ヒビの入った障害物や壁を破壊したりと活躍してくれました。

モア
強力なビームで遠距離攻撃してくれる魔物です。
ビームがかなり強いのとモア自身が小さくてふわふわ浮いていて敵からの攻撃を受けにくいので、ザコ戦にもボス戦にも使えました。

タートナック
敵の攻撃を受けても怯まず巨大な斧をぶん回す兵士の魔物です。
ボスなど近接戦ではかなり頼りになりました。
レベル3のタートナックは超強力です。

ライネル
最強の魔物。
コスパで考えるとタートナックLv.3の方が使えるような気がしますが、最強なので終盤は趣味でこちらを使っていました。

ゼルダのベッド
ベッドの中でも最上級のベッド。
かなり急速にハートを回復してくれます。
ボス戦中にも使っていました。

【個人的な攻略のポイント】
敵が強く感じたら小さい裂け目を先に攻略してトリィを強化
メインストーリーのボスが強く感じたら一旦あきらめて小さい裂け目を先に攻略しましょう。
メインストーリーで入る大きな裂け目の近くに小さな裂け目がいくつかあり、そっちを攻略すると少しずつトリィに経験値が入ります。
トリィのレベルが上がると、より多くのカリモノを召喚できるようになったりカリモノを召喚するためのコストが下がったりと戦闘も謎解きも楽になります。
小さな裂け目でトリィのレベルを上げるには4~5ヵ所ぐらい攻略しないといけないんですが、1つ1つは短いので1レベル上げるくらいならそんなに時間はかからないと思います。

赤丸で囲んだようなところが小さい裂け目。

小さい裂け目を攻略するとトリィの仲間が解放されて

トリィに少し経験値が入ります。バーが貯まるとトリィのレベルが上がります。

さらに力のかけらも貰えるのでこれを集めれば剣士モードの強化もできます。コツコツクリアしましょう。
スムージーは惜しまず作る
スムージーを作れるようになったら惜しまず作りましょう。
スムージーの素材アイテムはスムージー以外には使わないので温存しておいても意味がありません。
特にハートを回復するスムージーと、エネルゲージを回復するスムージーは大量に作っておくとボス戦が楽になります。

ハートとエネルゲージを一気に回復できるソルトミルクスムージー。

エネルゲージを回復しつつ防御力を上げてくれるヨロイソルトスムージー。この2つが特にオススメ。
ハイラル湖に行けるようになったら大妖精に会いに行ってアクセサリーの装備枠を増やす
今作ではカリモノの魔物に戦わせるとはいえ、ゼルダでフィールドやダンジョンを探索しますしゼルダのハートが0になったらゲームオーバーになってしまいます。
そのゼルダ自身を強化する手段としてアクセサリーというものがあります。
ゼルダのジャンプ力が上がるアクセサリーや防御力が上がるアクセサリー、エネルゲージの減りが遅くなるアクセサリーなど色んな種類があるんですが、最初は1つしか装備できません。
それが大妖精にお金を払うことで装備枠を最大5つまで増やすことができます。
正直、アクセサリー1つ1つに劇的な効果はありませんが複数装備することで冒険がかなり楽になります。
ルピーを貯めて早めに装備枠を増やしましょう。

大妖精のほこらはメインチャレンジの「謎の裂け目」をクリアしたあとから行けるようになります。

場所はハイリア湖の真ん中。この辺です。

ルピーを払うと

アクセサリーの装備枠を増やしてもらえます。

最終的に1000ルピー要求されるので序盤からコツコツお金を貯めておきましょう。
【まとめ。ゲーム自体は面白いけど操作性やUI関連が不便でテンポがかなり悪い。もう少し操作面を作り込めなかったのかなぁ・・・という印象。個人的には過去のゼルダ作品を未プレイならばそちらを購入したほうが良いと思います】
ということでゼルダの伝説 知恵のかりもののクリア後レビューでした。

正直、面白いけどハードルを上げすぎたかなぁ・・・という印象。
ゲーム自体は楽しめましたしカリモノという新しい試みも良かったと思うんですが、カリモノ関連の操作性がかなりストレスでテンポの悪さがかなり気になりました。
カリモノの切り替えの不便さやロックオンの使いにくさは長時間テストプレイしたら気付きそうな部分ですけどね・・・。
十字キーの下は遊んでいますし、Aボタンも調べたり話しかけたり以外では使わないのでこういうボタンを上手く活用できなかったのでしょうか。
アップデートでの改善を望みます。

とはいえカリモノという新要素はかなり楽しかったです。
ポケモンのような収集する楽しみや、カービィのように敵の能力を自分で使えるという楽しみがありました。
まぁ全く使わないカリモノも結構ありましたが・・・
個人的な点数はゼルダの伝説シリーズが好きなら75点、ゼルダの伝説シリーズ未プレイならば65点という印象。
感想としては「好きな人は好きだと思うよ」という感じです。
購入は自己責任でお願いします。