SAKU39のブログ

初心者サラリーマンブロガー。ゲーム、サッカー、趣味、保険などのことをダラダラ書いています。

龍が如く8外伝Pirates in Hawaiiをクリアしていたので今さらレビュー。ちょっとマンネリだったり船同士の砲撃戦がダルいなど気になるところもありましたが、ストーリー後半の盛り上がりはさすが龍が如くという感じ。エンディングではシリーズファンを喜ばせる「匂わせ」もあるので気になる人はプレイしましょう。

少し前、待ちに待っていたゲームが発売されました。

 

それがこちら。

龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii

 

龍が如くシリーズの新作で今作の主人公はなんと嶋野の狂犬、真島吾朗です。

真島の兄さんが記憶喪失になって海賊になるという龍が如くシリーズらしくないトンデモ展開の今作。

「もしかしたらハズレかも・・・」と思いながら購入しました。

 

結構前にメインストーリーをクリアしていたので今更ですが良かったところ、気になったところなど簡単にレビュー。

梅雨にじっくり遊ぶソフトをお探しの方の参考になればと思います。

 

 

【◎良かったところ】

真島の兄さんを自由に動かせる

今作の主人公は桐生一馬でもなく春日一番でもなく、あの真島吾朗です。

しかも初の単独主人公。

龍が如く0以来、久々に真島の兄さんを動かせるというだけで龍が如くファンは胸熱だと思います。

真島の兄さんはお馴染みの「狂犬スタイル」とカトラス二刀流の「パイレーツスタイル」を使い分けて戦います。

オープニングからいきなりこの格好で出てきたのはちょっとびっくりしました。

 

海で遭難して記憶喪失になっても鬼炎のドスは肌身離さず。

 

こんな格好の海賊、現代にはいないだろ・・・いるのか?

 

真島吾朗&冴島大河のコンビが沢山見られる

真島吾朗と切っても切れない存在といえば桐生一馬もいますが、何と言っても冴島大河です。(あと堂島大吾)

桐生一馬龍が如く7以外でほぼ主人公だったので真島吾朗との絡みを沢山見ることができましたが、冴島大河と真島吾朗の絡みはストーリーの一部程度でそこまで多く見ることはできませんでした。

それが今作では途中から冴島大河も同行するようになり、真島吾朗との会話が沢山見られます。

真島の兄さんが記憶喪失で冴島のことを忘れていたり冒険の途中で他にも信頼できる仲間が増えていったりするんですが、最期はやっぱり「兄弟と呼べるのは冴島大河だな」となります。

欲を言えば龍が如く8のように真島と冴島のW主人公でも良かったのになぁ、とクリア後に思いました。

最強の兄弟が合流。

 

でもいきなりバトル。もちろんこのあとは共に行動します。

 

やっぱこの2ショットは良い。

 

後半にかけて盛り上がってくるストーリー

購入前は正直「真島が記憶喪失になって海賊になるとか、今作はさすがにハズレかもなぁ」と思っていたんですがそんなことはありませんでした。

まぁ途中で登場人物の相関関係がややこしくなって何をやってるか分からなくなることもあったんですが子供の夢を叶えてあげたい大人たち、子供の夢を壊したくない大人たち、子供にカッコいい姿を見せたい大人たちが最初から最後まで最高でした。

またいつも通りと言えばいつも通りなんですが、敵対した相手が真島の兄さんの心意気に影響されてどんどん仲間になっていく展開も相変わらず熱かったです。

マサルの裏切り。

 

でも裏切りには事情があってまた仲間に。いつもの展開だけど仲間の情が熱い。

 

敵対していた者同士の握手も熱い。

 

真島船長の一括も熱い。

 

ロバート秋山劇場を見られる

これは好き嫌いが別れると思いますが、ストーリーの途中でロバート秋山全開のシーンが見られます。

今作はマサルというロバート秋山がモデルの料理人兼用心棒が登場するんですが、途中で女の子とコンパしたいと言い出します。

そこで女の子たちの気を引くために秋山劇場が開演されます。

個人的にはロバートの秋山は好きなのでお得な気分になりました。

「お待たせ」

 

はしゃぐ秋山。

 

「見てみてみて あーい あーい あーい えーい」

 

飲むヨーグルトで出来上がる秋山。

 

「ばぁばぁばぁばぁばぁ!」

 

「わぁ~ わぁ~ えへへへへ えへへへへ」

秋山ワールド全開!

 

おまけ。えなこの可愛い映像もあります。

 

いつも通り最高のエンディング

今作は主人公の真島吾朗が記憶喪失になっているので本当に「ワケわからん」状態からスタートして流れで海賊のキャプテンになってと、これまでの極道の抗争や利権争いとは全く話の路線が違うんですが最後には本筋のストーリーに絡めてきて次回作への期待感を高めてくれました。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ここらへんの演出とエンディングは流石でした。

龍が如くシリーズを8までプレイしている人には是非見てほしいです。

定番だけど反発しあっていた親子の和解シーンは良い。

 

珍しい真島吾朗と春日一番の2ショット。真島の兄さんが嘘を言っているんじゃないかと疑う春日。気持ちはわかる。

 

2人で一服する真島と冴島。

 

エンディングでの2人の会話。

 

これは何かの伏線なのか!?

 

【×気になったところ】

バトル中のダッシュとジャンプは同じボタンを使うので使い分けが難しい

今作の戦闘システムはシリーズ当初から採用されているアクションバトルなので、真島の兄さんが縦横無尽に動きまわります。

ただ「ジャンプは✕ボタン」「ダッシュは進行方向に左スティック入力して✕ボタン」とジャンプとダッシュのどちらも✕ボタンを使う操作方法だったので使い分けが難しくめちゃくちゃ煩わしかったです。

ダッシュをしようとしたらジャンプしてしまうことが多くかなりストレスが溜まりました。

これはどうにかならなかったかなぁ・・・

そもそもバトル中の移動スピードはずっとダッシュで良いと思います。

バトル中はダッシュしっぱなしで良くない・・・?

 

パイレーツスタイルの攻撃の手応えが薄い

今作は真島の兄さんの新しいバトルスタイルで「パイレーツスタイル」というのが登場しました。

主にカトラスという剣の二刀流で戦うんですが、このカトラスで攻撃したときの手応えが薄くてあまり爽快感がありません。

ズバッズバッと斬っているような手応えが全くなく、ペラペラの刃でスパスパ切っているような感覚です。

ここの爽快感はもうちょっとこだわってほしかったですね・・・

ずっと「この攻撃、本当に効いてんの?」と思いながら戦っていました。

なんかスパッスパッて感じなんですよね・・・

 

もっとズバッとかザシュッって感じの手ごたえが欲しかった。

 

海賊船の移動スピードが遅い

今作では真島吾朗が自分の海賊船を持ち、海を航海したり海賊船同士で戦ったりするんですが船の移動スピードが遅すぎてストレスでした。

船の挙動をリアルにしたかったんだと思いますが海の移動は本当にダルかったです・・・

一応、急加速するブーストもあるんですがゲージを消費するし連続で使えないしでそこまで快適ではないんですよね。

また1度チェックした拠点へはファストトラベル(ワープ)できるんですが、海に浮いている素材を集めないと船を強化したり強い指輪を作れないので結局海上を彷徨うことになります。

船の強化で移動スピードも上げることができればなぁ、と思いました。

とにかく船が遅い・・・移動がダルい・・・

 

終盤でも速度は変わらず・・・遅い!

 

海賊船での砲撃戦が面倒臭い

海賊船同士で戦う砲撃戦も面倒臭かったです。

船のスピードが遅いのでダッシュができないTPSゲームのような感じで凄くもどかしいんですよね。

しかも船や船員が損傷したら修復が必要になるので、視点を切り替えて真島の兄さんで損傷箇所や船員のところまで行って応急処置してハンドルに戻って船視点に切り替わって、というさらに面倒な処置をしないといけません。

そんなに操作覚えられないって・・・

また船の挙動に慣性が働くので方向転換時にクイッと曲がれませんし自分の船の帆が邪魔で正面の敵船が見えづらいですし、とにかく砲撃戦は爽快感がありませんでした。

あまりリアルに作らず、もっとゲームっぽく大砲を撃ち合うだけでも良かったんじゃないかと思いました。

倒れた船員を助け起こしたり・・・

 

水漏れ?らしきものを修復したり・・・面倒臭すぎるんですが。

 

自分の船の帆で正面の敵が見えない・・・これテストプレイで何も思わなかったのかな?

 

料理も面倒臭い

今作では野菜や魚や虫などを採集して料理することで、回復アイテムや船員たちをレベルアップさせるアイテムなどを作ることができるんですがこれも面倒臭かったです。

作れる料理自体はかなり効果が高いもばかりなのでたくさん作っておくと攻略がかなり楽になるんですが、料理に時間がかかるわ1度に3個までしか作れないわで効率が悪すぎるんですよね。

回復アイテムは色んなショップで買えますし船員たちのレベルはパイレーツコロシアムで上げた方がお金も貯まって一石二鳥ですし、料理は途中からほぼやらなくなりました。

せめて1度に作れる数がもう少し多ければなぁ、と思いました。

一度に作れる数は3個。10個ずつぐらい作れれば良かったのに・・・

 

料理のたびにミニゲーム。せめてレベルが上がったらこれが省略できるとかあれば良かったのに・・・

さすがに真島の兄さんが丸くなりすぎな気がする

個人的には桐生一馬や春日一番のような優しい極道の方が好きなんですが、今作の真島の兄さんはちょっと優しすぎて違和感がありました。

中盤辺りまでは記憶喪失なので良いと思いますが、記憶が戻ったはずの終盤も「嶋野の狂犬」とは思えないぐらい丸くなります。

昔は自分を裏切ったり謀反を起こした相手には容赦なく粛清していたと思うんですが今作では更生を促したりそのまま逃がしたり、まるで本編の主人公の桐生や春日のような対応をします。

ノアの影響を受けたとか相応に年を取って丸くなったとか桐生の病気を知って色々考え方が変わったとか、色んな理由があるのかもしれませんがちょっと違和感がありました。

真島に刃を向ける志垣。

 

それでも手を組もうと言う真島の兄さん。

 

またも刃を向ける志垣。

 

それでも許す真島の兄さん。こんな優しかったっけ?

 

ノアと旅をしたことで感化された部分があったのかも。

 

とは言え真島の兄さんが子供のことを考えて行動するのは違和感がありました。

 

【まとめ。相変わらず「さすが龍が如くシリーズ」というクオリティーでシリーズファンなら満足できる良作。ただ海賊船関連はもう少し快適に作ってほしかったというのが正直な感想です】

ということで龍が如く8外伝の今さらレビューでした。

 

引き込まれるストーリーやフィールドの作り込みなどは「さすが龍が如くシリーズ」という感じで、外伝ということを忘れさせるぐらい素晴らしいクオリティーでした。

久々に真島の兄さんを動かせるのもシリーズファンは嬉しいんじゃないかと思います。

ただプレイの快適さについては上に書いたように微妙なところも結構ありました。

ゲーム中の移動の半分近くを占めるであろう海賊船の操作性が悪いのはもうちょっとどうにかしてほしかったです。

正直「これが最後まで続くのか・・・」っと途中で脱落する人もいると思います。

 

とはいえトータルで見ると龍が如くシリーズをプレイ済みの人にはオススメできる良作ですので、気になっている人は購入してみることをおすすめします。

エンディングを見て次回作がますます楽しみになりました。