昨日、ダービースタリオン(通称ダビスタ)の最新作が発売されました。
僕は子供のころ中古で購入したダビスタ99にどハマリしたんですが、その後のシリーズは評判が悪かったり実際に遊んでみて面白くなかったりでもう10何年もダビスタはまともにプレイしていませんでした。
(完全にウイニングポスト派になっていました)
それでもダビスタの復活に期待してSwitch版ダービースタリオンを購入。
簡単に良かったところや気になったところ、過去作の経験による序盤の攻略法などを書きたいと思います。
【ダビスタってどんなゲーム?】
簡単に言うと競走馬の生産に特化した情報が極端に少ないウイニングポストです。
種牡馬は歳をとりませんし登場人物に名前もありません。
馬の能力や成長型なども一切表示されません。
まぁこれを「不親切」「面倒くさい」「面白くない」とネガティブに捉える人もいれば「だからこそ最強馬生産に集中できる」「能力がわからないからこそデビューさせるまでドキドキする」「成長型がわからないからこそ引退時期を考えさせられる」とポジティブに捉える人もいるわけです。
ウイニングポストは競馬界シミュレーション、ダービースタリオンは競走馬生産シミュレーションって感じです。
【数年プレイしてみてのレビュー】
◎良かったところ
グラフィックが綺麗になった
あくまでもダビスタ基準ですが・・・
まぁ僕が最後にプレイしたのは20年以上前に発売されたダビスタ99ですからね。
当たり前です。
リアルに近づいて弱い逃げ馬名物の逆噴射が見られなくなったのは少し残念です。
基本システムは昔のまま
個人的にはこれが1番良かったです。
新しい要素もありますが基本的な部分は良くも悪くも変わっていません。
種牡馬の引退やらスタートは10億円からやらあったらどうしよう、と思っていたので安心しました。
相変わらず2000万円からというキビしめのスタート。
種牡馬は当然、昔と違うのでサンデーサイレンス、ブライアンズタイム、ノーザンテースト、トニービンの並びではありません。
×気になったところ
ロード長すぎ・・・
牧場↔所有馬や牧場↔情報の画面切り替えや、レースに行く場面でのロードが長すぎます・・・
毎回5秒〜10秒ぐらい・・・
綺麗になったとはいえ特別すごいグラフィックではないですし、ライバルのウイニングポスト以上に複雑な計算やシミュレーションをしているとは思えないんですが何でなんですかね?
個人的にダビスタはテンポの良さも特長だと思うのでバージョンアップで改善してほしいです。
このロード画面はホント長い・・・
競走馬や繁殖牝馬のメニューを開くのがYボタンという仕様が煩わしい・・・
①Aボタンで競走馬を選ぶ
②Aボタンで競走馬のメニューを開いてAボタンで「調教」を選ぶ
③Aボタンで調教内容を決定する
という流れが普通の競馬ゲーム(今までのダビスタ)だと思うのですが、今回はなぜか②のメニューを開くのがYボタンになっています。
Aボタンでは競走馬メニューを開けないので
①Aボタンで競走馬を選ぶ
②Yボタンで競走馬のメニューを開いてAボタンで「調教」を選ぶ
③Aボタンで調教内容を決定する
という流れです。
繁殖牝馬の種付けも同じで
①Aボタンで繁殖牝馬を選ぶ
②Yボタンで繁殖牝馬のメニューを開いてAボタンで「種付け」を選ぶ
③Aボタンで種牡馬を決定する
という感じです。
やってみないと分からないかもしれませんがこれがかなり煩わしいですし、やっぱりテンポが悪くなります。
押し間違い防止のためかもしれませんがYでもAでもメニューが開くようにして欲しかったです・・・
(バージョンアップでの改善希望)
難易度が高くなった?それか維持費が高くなった?
昔は2、3勝すれば収支が安定した気がするんですが今回は1度10年目で破産しました・・・
競走馬1頭だけで毎月の維持費が100万円も掛かったっけ・・・
昔みたいに即ゲームオーバーではありませんでしたのでそこらへんは易しくなっていますが、お金の管理がよりシビアになった印象です。
気のせいかもしれません。
まとめると
ダビスタのオールドファンにはおすすめ。
初めてダビスタを遊ぶ方は覚悟を持って購入しましょう。
改めて遊んでみるとダビスタはかなり硬派で不親切なゲームという印象です。
ウイニングポストは知識がなくても配合評価や爆発力を見て配合すればゲーム内で無双できますが、ダビスタは攻略法を知らないとなかなか強い馬は生産できませんからね・・・
基本的なシステムはあまり変わっていないので昔からのダビスタ経験者は楽しめると思いますが、初めてダビスタを買おうと思っている方は忍耐力が試されると思った方がいいです。
【過去作の経験による序盤の攻略法】
初めてダビスタを買った方はすぐに破産して借金を繰り返しているかもしれませんので、僕なりの序盤攻略法を解説します。
とは言っても20年以上前のダビスタ99の攻略法ですし、もっと良い方法が出てくるかもしれませんのであくまでも参考程度にご覧ください。
生産編
最初の種付けは実績A、安定AかB、晩成以外の種牡馬を選びできればアウトブリードになるようにしましょう
ダビスタはクソ弱繁殖牝馬に種付けするところから始まるのですが、ここで失敗するといきなり破産へのカウントダウンが始まります。
しかも最初はお金がなく強い種牡馬は選べないので、種付け料が安い種牡馬でそこそこ強い馬を生産しないといけません。
そこで種牡馬選びの簡単なポイントを書きます。
①実績A
種牡馬の実績のパラメーターは大まかにいうと産まれてくる産駒の能力の平均値の高さです。
もちろんCでも強い馬は産まれますがAの方が確実に多く生まれます。
なので実績は重視した方がいいです。
②安定AかB
安定も実績に似たようなパラメーターですが少し違いがあります。
安定Aほど強い馬が産まれやすいですが能力の上限にリミッターがかかります。
100点満点で80点前後の馬を量産するけどどれだけ強い馬が産まれても100点までというイメージです。
逆に安定Cは弱い馬を大量生産しますが稀にリミッターの外れた化物が産まれる場合があります。
30点ぐらいの馬しか産まれないけどごく稀に150点の馬が産まれるというイメージ。
安定Bはその中間です。
日本一の最強馬生産を目指すならば安定Cは必須ですが、普通にプレイする分には安定Aでもディープインパクトクラスの馬は産まれますし序盤はAかBを選びましょう。
できればAがいいと思いますが実績A安定Aの種牡馬は種付け料が高いので破産しそうならばBで妥協しましょう。
③晩成以外
これは単純に早く活躍してもらわないと破産するからです。
序盤は本当にお金がないので、いくら能力の高い馬が産まれても晩成だと能力が開花する前に破産する
可能性があります。
できれば早熟か持続、いなければ普通を選びましょう。
④できればアウトブリード
これはアウトブリードだと気性(と確か健康)が大幅に改善されて安定してレースに出られるからです。
競馬にはインブリード(クロス)と言って同じ祖先を持つ馬同士を交配するとその祖先の能力が強調され強くなる、という理論があります。
(厳密には違うのかもしれませんが)
これはダビスタにもあり能力の高い馬を生産することができます。
ただもちろんデメリットもあって産まれてくる仔馬の気性と健康に悪影響を及ぼします。
気性が悪いとレースで馬本来の能力を発揮しにくくなったり、スタミナの消費が大きくなりゴール前でバテやすくなったりします。
また健康面では怪我をしやすかったり調子のピークが短かったり疲労が抜けにくかったりします。
最初の頃は出走手当で食いつなぐ場合もありますのでこれはかなりキツいです。
その上インブリードの効果はまちまちなのでデメリットのみが強調された馬が産まれることも多いです。
それがアウトブリードだと父親の気性が例えCだったとしてもA相当になり、健康もA相当になるか大幅に改善されるという効果があります。
序盤はインブリードで一か八かを狙うより、健康で常に持っている力をコンスタントに発揮できる馬を生産した方が良いと思います。
アウトブリードに関してはなぜ「できれば」なのかというと、今の日本競馬界はサンデーサイレンスの血が支配しているので初期繁殖牝馬にサンデーサイレンスの血が入っていると高確率でインブリードが発生するからです。
アウトブリードになる種牡馬が上3つに当てはまらないならば、インブリードになってもいいので当てはまる種牡馬を選びましょう。
ソート機能が便利。
種付料とのバランスを考えるとスペシャルウィーク、ダンスインザダーク、ネオユニヴァース、タイキシャトルあたりが個人的にオススメです。
あくまでも個人的にです。
調教編
慣れないうちは「おまかせ調教」
自分で調教をして馬を強くするのがダビスタの醍醐味なのですが、これは攻略情報を見ないと初心者の方はかなり難しいと思います。
まずは「おまかせ」で調教師に任せておきましょう。
慣れてきたらダート中心に。デビュー前はスパルタ、デビュー後は体重調整を意識
ダビスタ99には大まかにスピード、スタミナ、勝負根性、気性の能力があったのですが今作からそこにパワーとゲートが加わっているような気がします。
以前はレースでスピード、勝負根性、気性の3つが成長したのでダート中心にスタミナを鍛えるのがセオリーでした。
今作は能力の項目が増えているようなので何が最善なのかは分かりませんが、とりあえずデビュー前や放牧明けは体重を見ながら「ダート併せ一杯、ポリトラック単走強め」「ダート併せ一杯、坂路単走強め」を交互にやっておけば良いような気がします。
デビュー後は鍛えるというより体重調整と調子のコントロールを意識しましょう。
調子が良いときは「ダート単走強め(馬なり)」で調子を維持、調子が下向きはじめたら「ダート併せ馬なり」で調子を早く上向かせる、で良いと思います。
ベスト体重を見極める
競走馬にはベスト体重といって最も能力を発揮できる体重があります。
重すぎるとスピードが出ませんし、絞りすぎるとスタミナが持ちません。
おまかせ調教だとだいたいベスト体重に合わせてくれますが、自分で調教をする場合は自分で見極めなければいけません。
見極め方は「太めと言われなくなってから-8kg」です。
例えば下の馬は1枚目では体重482kgでちょっと太めと言われていますが
こちらの2枚目では480kgで太めと言われなくなりました。
なのでこの馬のベスト体重は太めと言われなくなった480kg-8kgで472kgになります。
注意点としては馬は成長するのでたまにベスト体重が重くなります。
正確には1週間で体重が8kg増えたらベスト体重が2kg重くなるので、たまに放牧に出すなど体重を増やして確認しましょう。
その他金策
2、3頭生産したら初期繁殖牝馬はセリに出す
これは仕方ありません。
1、2頭牝馬を産んでくれたらセリに出しましょう。
数百万円で売れるので運営資金になります。
ミッションは面倒でもこなしておく
たぶん今作から新しく導入されたミッションですが簡単なものからこなしていきましょう。
馬主ランクが上がると100万円をもらえることがあります。
たった100万円ですが序盤は自転車操業状態なのでこの100万円に助けられることがあります。
他にもポイントはあるかもしれませんが、こんな感じでやれば少なくとも最初の生産馬でも1勝はできるはずです。
たった1勝でもデビュー戦で500万円近くもらえるのでかなり経営が楽になります。
生産、育成の例
ちなみに僕が最初に生産した馬は
この初期繁殖牝馬に種付料50万円のタイキシャトルを種付けして
デビュー前はこんな感じの調教をしたら
デビュー戦で見事勝利しました。
最終的には4勝してくれたので牧場経営を少し楽にしてくれました。
【まとめ】
かなり長くなりましたが、それだけダビスタ経験者なら楽しめてハマれる内容になっていると思います。
上にも書きましたがプレステ以前のダビスタに夢中になったことのある方は買いだと思います。
ただし初めてのダビスタという方は「う~ん・・・」という感じです。
攻略本とセットで買って忍耐強くプレイすると楽しくなると思いますが、そうなる前に投げ出す確率も高いと思います。
なんとなくすぐ値崩れしそうな気がするので、それまで待っても良いと思います。
歯ごたえのある競馬ゲームを探している方は購入を検討しましょう!!