夏の甲子園に向けた地区大会が各地で開催されていますね。
まだ予選ですがメディアは大船渡高校の佐々木投手一色です。
(今日、大阪桐蔭が予選敗退したことも少し扱っていました)
その大船渡高校は佐々木投手を温存して敗退し、甲子園の切符を逃しました。
(肘に違和感があったようですが)
そして毎年「選手の将来を考えれば仕方ない」VS「チームは1人のものじゃない。常に全力で戦え」という論争が起きますね。
大船渡高校に苦情が殺到しているとか・・・
さすがにこれはやりすぎだと思います。
それにこれに関してはどちらが正解というのはないと思います。
(負けてしまったから「なぜ使わない!」と苦情が来たようですが、佐々木投手が故障したら「投げさせ過ぎ!」と言われるでしょうし・・・佐々木投手が特別な選手なだけにより判断が難しかったと思います)
ただ僕はどちらかと言えば後者側の考えです。
理由は3つ。
①死に物狂いで戦い抜いた経験が将来、何かの役に立つかもしれないから
大船渡高校の生徒たちは甲子園へ行けませんでした。
しかしもし甲子園へ行けたら、自分達が岩手県民全員から期待をされていること、両親や家族が自分達の遠征費のために物販などで一生懸命費用を捻出してくれること、他校の同級生が野球部を引退しても自分達は練習を続けられていること、など普通は経験できない期待や感謝を感じることができます。
そういう「他人の気持ちに応える」という気持ちや感情は自己中心的になりがちな高校生に何か気付きを与えて、必ず将来プラスになると思います。
②本当に選手全員が納得しているんですか?
絶対、一生「あのときの決勝、佐々木が出てれば・・・」と思い続ける選手はいると思います・・・
まぁ佐々木投手の穴をカバーできなかった選手たちの実力不足というのも分かりますが・・・
③そもそもなんかシラける・・・
プロ入り確実な選手たちは「甲子園 < 壊れるリスク」なんでしょうけど、プロ注目の選手たち全員がそんなことして、負けても「壊れるよりマシ」と平気な顔をしていたら見ている方も勝ったチームもなんかシラけませんか?
「本格的な野球は高校まで」という選手たちとの温度差も出てきそうですし。
まぁ僕の考えが古いのは理解していますし、そもそも高野連側が日程調整や多球場開催などやればいいだけだと思います。
そして僕がこういう考えなのは漫画の影響が大きいんです。
毎年、この季節になると青春ど真ん中のスポーツ漫画を読みたくなります。
だいたいスラムダンク、ルーキーズ、バトルスタディーズなのですがどれも選手たちは「今」に全てをかけているんです!!
桜木は背中に痛みを感じていても選手生命をかけて試合に戻ります。
安仁屋はアバラにヒビが入っていても甲子園のためにマウンドに上がります。
烏丸キャプテンもエース金川も甲子園のために全てを捧げています。
だからこそ読んでいて熱くなれるんです。
漫画と現実は違いますし自己犠牲に美徳を感じるわけではないですが、僕は「自分の将来」より「チームのために」と全力を尽くす姿の方が好きなんです。
高校3年生とは言えまだ子供ですし、子供たちがそのときの同級生たちと全力でぶつかり合える環境を作ってほしいです。
佐々木くん本人は本当に納得しているんですかね・・・