先日、超小型コンピューター「Raspbetty Pi 4」を購入したんですが
普通の家庭用パソコンとして使うのはキビしそうでした・・・
なので今日はラズベリーパイを購入した目的であるレトロゲーム機化、スーパーファミコン化に挑戦しようと思います。
スーパーファミコンで遊びたいソフトがあるけどNintendo Switch オンラインで配信されていないしミニスーパーファミコンにも収録されていない・・・とお困り方の参考になればと思います。
【準備するもの】
ラズベリーパイ4
僕はスターターキットという全部入りのセットを買ったんですが、個別で揃えるなら最低でも「ラズベリーパイ4」「microSDカード」「電源ケーブル」「microHDMIケーブル」が必要になります。
スーパーファミコンソフト
遊びたいゲームは必ず自分で購入しましょう。
ゲームの抽出や複製は著作権法に触れる可能性がありますので、十分注意してください。
ネット上のROMデータ(ソフトのデータ)をダウンロードして使うのは違法です。
また自分だけのためにゲームデータを抽出したとしても、元のソフトを売却などで手放した場合にはコピーしたゲームソフトのデータも削除しないといけません。
「自分が買ったゲームのバックアップ用」という名目でのみコピーはグレーゾーンって感じだと思います。
ちなみにスーパーファミコンのソフトは楽天やYahoo!ショッピングで箱・説なしだと意外と安く手に入ります。
数千円ですので自分で買いましょうね。
Amazonは高いですが・・・
SFCダンパーV2
ゲームバンクという会社が作っているゲームのソフトデータを抽出する(パソコン内にコピーする、吸い出す)機材です。
レトロダンパーという商品で今回はスーパーファミコン用ですが他のゲーム機用もあります。
ちなみに僕が購入したときはケーブルが付属していたんですが、今はケーブルが別売りになっているようなので買い忘れのないように注意しましょう。
インターネットに繋がっているパソコン
導入やセッティングなどほぼこちらのパソコンで行います。
(たぶん)ラズベリーパイで直接ゲームデータの抽出ができないのでこちらのパソコンで抽出したゲームソフトのデータを、パソコンからラズベリーパイに移してゲームソフトを追加していきます。
(できれば)USB接続のゲーム用コントローラー(ゲームパッド)
今回は「Recalbox」というエミュレーターを使ったんですが、マウスが使えないなどコントローラー操作前提の作りでしたのであった方が良いと思います。
他にも有名なレトロゲームエミュレーターとして「RetroPie」と「Lakka」というのがありますがその2つについては分かりません。
【導入手順】
基本的に導入はメインPCで行います。
Recalboxをラズベリーパイ用のmicroSDカードに入れる
スターターキットを購入した場合は最初からmicroSDカードに入っていると思いますが、それ以外の方は以下からメインPCでRecalboxをダウンロードしてラズベリーパイで使うmicroSDカードに書き込んでください。
詳しい導入方法は検索すればいくらでも出てくると思うので割愛します。
ちなみに僕はRecalboxを新しくダウンロードしたらラズベリーパイOSを選べなくなったので上書きされたのかもしれません。
心配な方はラズベリーパイOSを入れたものとは別のmicroSDカードを用意しましょう。
(スターターキット付属のmicroSDカードは起動時にOSを選べたんですけどね・・・たぶん何か設定が必要なんだと思います)
SFCダンパーでゲームソフトのデータを抽出する
左がSFCダンパー、右が今回遊んでみるゲームです。
これがSFCダンパーです。
黒い部分にソフトを挿してUSBプリンターケーブルでパソコンと繋ぐだけです。
基盤剥き出しでベタベタ触るの少し怖いんですが・・・
以下のサイトからSFCダンパーのソフトをダウンロードします。
ちなみに導入が完了するまでウイルス対策ソフトは無効にしておく必要があります。
左上の「ダウンロードページ」をクリック。
真ん中あたりの「SFCダンパーV2」をクリック。
黄色で囲んだところをクリックしてダウンロードします。
あと公式HPにも記載がありますが上記のゲームに関してはコピーして遊ぶことはできないようです。
ソフトが手に入るかは別としてドラゴンボールZハイパーディメンション、ミニ四駆シャイニングスコーピオン、スーパーマリオRPGが遊べないのはちょっと残念・・・
ダウンロードが完了したら最初にアップデートします。
なぜか最初は何度やっても完了せず「コードを入力するだとか設定を変更するだとか面倒臭いやつかな・・・」と思ったんですが、パソコンを再起動したりインストールし直したりしたら完了しました。
次はゲームを挿したSFCダンパーを繋いで「Info」→「Dump」の順にクリックします。
左のプルダウンなど他のところは一切触りません。
これもなぜか最初は何度やってもエラーになって完了しなかったんですが、インストールし直したらあっさり完了しました。
抽出したデータに名前を付けます。
これはドラゴンクエスト5のデータなので「DQ5」にしました。
あとはソフトを変えて同じことを繰り返すだけです。
これでソフトの準備は完了です。
セキュリティソフトを有効に戻しておきましょう。
Recalboxをラズベリーパイで起動しWi-Fi(パソコンと同じネットワーク)に接続してゲームデータをコピーする。
次はラズベリーパイでRecalboxのセッティングをします。
ここはプリントスクリーンやスクリーンショットが撮れないので文章での説明となりますが、検索すれば詳しいやり方はいくらでも出てきます。
①日本語化する
まずは分かりやすいようにRecalbox日本語化しましょう。
キーボードのエンターかコントローラーの何かのボタンを押すとメインメニュー画面が開くと思います。
上から2番目の「SYSTEM SETTING」→上から4番目ぐらいの「LANGUAGE」を選んで「日本語」を選びましょう。
再起動すれば表示が日本語になります。
②Wi-Fiに接続する
またメインメニューを開き「ネットワーク設定」からWi-Fiに接続しましょう。
当たり前ですがゲームデータを抽出したパソコンと同じネットワーク上のものを選びます。
③パソコンからRecalboxにゲームデータをコピーする
次はメインPCに戻ります。
上のようにエクスプローラーから「ネットワーク」→「RECALBOX」→「share」→「roms」→「snes」と選んでいき、先ほど抽出したゲームデータをsnesの中にコピーします。
あとはラズベリーパイのRecalboxからSNESを選んでゲームタイトルが表示されていれば完了です。
ちなみに「SNES」とは「スーパー・ニンテンドー・エンターテインメント・システム」の略で海外でのスーパーファミコンの呼び方です。
ドラクエⅠ・Ⅱも!
ドラクエⅡは仲間の名前を自分で決められる裏ワザがあったと思います。
やり方は忘れました・・・
ドラクエⅢも!
新しい職業の盗賊が強いです。
勇者、盗賊、僧侶、遊び人がお決まりのパーティーでした。
あと性格を一匹狼やセクシーギャルにしたくて何度もオープニングを繰り返しました。
ドラクエⅤも!
ドラクエⅤはリメイクがどれも素晴らしいです。
でもスーファミ版もオリジナルの音源だったり3人パーティーだったり良いところが沢山あります。
最初に仲間になったスライムを最後まで連れて行こうと決めたけど弱すぎて途中で戦力外にするのはあるあるですね。
あと「ひとしこのみ」は有名です。
ドラクエⅥも!
なぜリメイクは仲間モンスターを削ったんでしょうか・・・
バーバラはどれだけ弱くてもスタメンでした。
このように全て正常に動きました!!
動作確認済みのソフトを買ったんですが半信半疑でしたので動いて良かったです。
ところでずっとRecalboxと書いていますが読み方は「リカルボックス」で合っていますか?
分かる方がいましたら教えて下さい。
【ゲーム機っぽいケースに入れ替える】
スーファミのソフトで遊ぶだけならここまでで終了なんですが、せっかくなのでスーファミ風コントローラーとケースで見た目もミニゲーム機っぽくしたいと思います。
今回購入したのは下のスーファミ風コントローラー付属のケースです。
僕が購入したものを調べてみたらSNESカラーのコントローラーらしく1400円ぐらいで購入したんですが、今は日本のスーファミカラーになっている代わりに約2300円に値上がりしていました・・・
ボタンの色を変えただけでそんなに製造コストが跳ね上がるんでしょうか・・・
箱の中にコンパクトに収まっていました。
ケース部分はこんな感じです。
海外のゲーム機はよく分からないので調べてみたんですが
SNES(海外版スーファミ)ではなくてNES(海外版ファミコン)をモチーフにしたケースのようです。
コントローラーはSNESなのになぜ?
ちなみに1つ前の世代のラズベリーパイ3だと
このようにスーファミそっくりなケースもあったりします。
※こちらはラズベリーパイ4だと使えないと思いますので間違えて購入しないよう、ご注意ください!!
このようにパカッと開きます。
まぁただのケースなので中身はスッカスカです。
ファンが内蔵されています。
ラズベリーパイ4をネジで固定するんですがかなり小さいです。
ケースに固定するだけなので四隅を軽く留めるだけで良いと思います。
ヒートシンクも入っていたので効果があるか分かりませんが元々付けていたヒートシンクの上に重ねて付けておきました。
また、前のケースに付属していたファンもせっかくなので横に並べて内蔵しようと思います。
2つ目のファンの繋ぎ方がわからず色々調べました。
画像では分かりづらいと思いますが、こんな風に繋げばファンを2つ動かすことが可能です。
もちろん効果があるかは不明です。
しかし、ここで問題が・・・
ケースが閉まりません・・・
どうやらケース内部の高さは超ギリギリの設計のようで追加したファンが天井にぶつかります。
ケースに付いていたファンを固定する部分が干渉していて追加するファンを底面に付けられません。
あきらめても良かったんですがせっかくなので干渉している部分をニッパーで引きちぎりました。
ちょうどすっぽり入るようになりましたので強力両面テープでファンを底面にくっつけます。
これで干渉しなくなりました。
無事にツインファン作戦成功です。
ラズベリーパイ4は高性能になった分、高温になって強制終了も起きるらしいですがツインファン&ヒートシンク重ね付けで安心です。
あとはこのスーファミ風コントローラーを接続すれば完成です。
最近のコントローラーに慣れているのでめちゃくちゃ軽く感じます。
完成!!
超小型スーパーファミコン再現機です。
偶然ですが無理やり詰め込んだファンの青い光が良い感じになっています。
これ1台あればスーファミ版ドラゴンクエストクラシックコレクションで遊べます。
もちろん他のゲーム機のソフトを抽出すればファミコンやゲームボーイなどでも遊べます。
モバイルバッテリーと小型ディスプレイがあれば持ち運びもできそうですね。
【まとめ】
かなり長くなりましたし、今回はちょっとマニアックな内容だったかもしれません。
超小型パソコンやらゲームの吸い出しやら・・・
ただSwitchやPSでいくらレトロゲームが復活しても正直、自分が遊びたいゲームは入っていないんですよね・・・
なのでどうしてもスーファミ再現機を作って起動してみたかったんです。
正直、思っていたよりずっと簡単に完成させることができました。
ラズベリーパイが超小型の精密機械だったりSFCダンパーがよくわからない会社の商品だったりで小さなトラブルはいくつかありましたが、誰でも作れると思います。
①パソコンのセキュリティソフトを無効にする
②上手くいかなかったら再起動or再インストールを繰り返す
③分からなかったらネットで調べる
というのを心掛ければ誰でも作れます。
ただ、正直よほどスーファミに思い入れがある人じゃない限りおすすめはしません。
なぜならコストに見合いません・・・
ラズベリーパイ4は容量の多いものをセールで買いましたがスーパーファミコンのソフトを遊ぶために合計で約25,000円もかかりました・・・
これにスーパーファミコンのソフト代です・・・
SwitchやPS5のソフトなら3、4本買えます。
あと1万円出せばSwitchやPS4本体が、2倍払えば(売っていれば)PS5本体が買えてしまいます。
25,000円払って四半世紀前のゲームをするってコスパ悪いですよね・・・
超小型ゲーム機のロマンやスーパーファミコンのノスタルジーを感じたい方はチャレンジしてみてはいかがですか?