今日は東京オリンピックの男子サッカーの3位決定戦でした。
銅メダリストになれるかメダルなしに終わるか、今日が日本代表の集大成になります。
相手はU-24ブラジル代表とPK戦までもつれ込む死闘の末、敗れたU-24メキシコ代表。
グループステージでは日本が勝利していますが、日本同様メキシコ代表の選手たちも大会を通じてどんどん強くなっていると思います。
日本がメキシコオリンピックで銅メダルを獲得したとき、3位決定戦の相手はホーム開催だったメキシコ代表でした。
今回は逆の立場で銅メダル争いです。
リアルタイムでは見られませんでしたが、日本代表選手のあくまでも個人的な採点。
採点
U-24日本代表 1-3 U-24メキシコ代表
6.0が及第点です。
【GK】
谷 5.5
3失点しましたが正直、どのゴールもキーパーがどうにかできるシュートではなかったと思います。
試合を重ねるごとに表情が自信に満ち溢れ凛々しくなっていきました。
川口楢崎時代のように、大迫とA代表の正ゴールキーパーの座を争って日本のゴールキーパーのレベルを引き上げてほしいです。
【DF】
中山 5.5
今日もメキシコのライネスにほとんど仕事をさせませんでした。
縦への突破は少なめですが左足のクロスの精度が高くチャンスを作っていました。
周りとの連係で抜け出したりダブルタッチでかわすのも上手いです。
今日の日本の数少ないストロングポイントだったと思います。
冨安 5.5
今日の守備陣の評価は難しいですね。
3失点しましたが全てセットプレーからでしたし・・・
失点シーン以外は身体を張ってしっかり守っていました。
吉田 5.5
最後まで頼れるキャプテンとして戦い続けてくれました。
メキシコの2点目も3点目も吉田から遠いところでのプレーでしたし、どうしようもありませんでした。
6.0でもいいんですけど、まぁ3失点した試合なのでディフェンスに及第点はおかしいかなと。
大会ベスト11に選ばれてもおかしくないぐらいの活躍だったと思います。
酒井 5.5
1試合出場停止で休息があったとは言え、何故あんなに走れるんでしょうか。
左の中山と同じくメキシコのベガにほとんど仕事をさせませんでした。
まずはゆっくり休んでJリーグを盛り上げてほしいです。
【MF】
田中 5.5
今日はミスもチラホラあったんですが、相手の裏をかくパスなど今大会で1番特長が出せた試合だったような気がします。
押し込まれる展開だとどうしても中盤での繋ぎ役になってしまいますが、そういう試合でこそもっと我を出して「そこに走れよ!!」というような縦パスを狙ってほしいです。
遠藤 5.0
今日も相手からボールを奪うシーンや積極的な攻撃参加があったんですが、PKを献上したのとマークしていた相手に2点目を決められたので評価は低くなりました。
相馬 5.5
堂安が消えていた分、左から積極的に仕掛けてチャンスを作っていましたし相手のイエローカードを誘うなどメキシコにとっては脅威だったと思います。
しかし得点には結びつかず・・・
海外から声がかかりそうな気がします。
久保 5.5
最後まで日本のエースとして攻撃を牽引しました。
気負い過ぎなところもありましたがゴールを狙うポジションなので、それぐらいが良いのかもしれません。
3年後のパリ五輪ではフィジカルと判断力に磨きをかけてメダルを獲得してほしいです。
チームから出させてもらえないぐらい重要な選手になっていると思いますが。
いつも飄々としている感じの久保が号泣しているのを見て、もらい泣きしました。
堂安 5.0
消えていました。
ちょっと「シュートを打ちたい」という気持ちが強すぎてプレーの判断が遅くなっていたような気がします。
【FW】
林 5.0
いつも通り良いポストプレーや前線からの守備に加え、今日は枠内シュートもありました。
ただ何度も書いていますが個人的にゴールを奪えないFWに怖さを感じませんし、あまり良いとも思えないので評価は低めです。
林がこれまで先発した試合でゴールを脅かすようなシュートを何本も打っていれば、例えゴールがなくても相手が林のシュートを警戒し久保や堂安のシュートコースが広がっていたかもしれません。
これだけ出場時間をもらったんですから「守備や献身的なプレーをしたからノーゴールでも評価できる」とは言えません。
【SUB】
旗手 5.5
惜しいシュートはあったんですが局面を変えられず。
左サイドバックのときの守備はまだ発展途上な感じです。
上田 5.0
やはりシュートセンスは非凡だと思います。
でも全体的にノソノソしている感じでゴールは奪えず。
あと1メートル、ゴールに近い位置でシュートが打てればなぁ・・・と思います。
三笘 6.0
ついに本領を発揮しました。
でも時すでに遅し。
「三笘が万全だったら」とたらればを言いたくなるプレーでした。
板倉 5.5
特に印象無し。
三好 -
時間なし。
【まとめ】
完敗でした。
今日の試合の感想はそれぐらいです。
それでも大会を通じて世界との差が少しずつ縮まっているのを感じましたし、海外組のここ一番でのプレーや集中力は国内組より上だなと感じました。
田中や三笘が思ったほど輝けませんでしたし、逆に大会前は批判されていた中山や三好は良いプレーをしていました。
「海外組ってだけで代表に呼ぶな」とよく言われていますが、やっぱりJリーグのゆるゆるプレッシャーに慣れてしまったら駄目なんだと改めて感じました。
久保の号泣でもらい泣きしましたが、まさに山王の堂本監督の言葉通りだと思います。
ロシアW杯での敗戦と東京オリンピックの敗戦は日本サッカーの大きなターニングポイントになると思います。
本当に楽しい2週間でした。