先日、人気競馬シミュレーションゲームの最新作「ウイニングポスト10」が発売されました。
ウイニングポストシリーズも遂に10まできましたね。
(各ナンバリングのアップデート版を含むと20作以上出ていると思いますが)
ウイニングポストのナンバリング無印版はハズレ率が高いですしどうせ色んな機能が追加されたアップデート版が今後3年ぐらい発売され続けるので個人的にはおすすめしないんですが、やっぱり買ってしまいました。
はっきり言ってゲームのベースとなるシステムは変わっていないのでマンネリ化してきてはいますが、それでも遊んでみて感じた良かったところや気になったところなど簡単なレビューを書きたいと思います。
ちなみに前作、ウイニングポスト9のブログは↓こちら。
【ウイニングポストって?】
コーエーテクモゲームスから発売されている競馬シミュレーションゲームです。
上にも書きましたがシリーズとしてはウイニングポスト10となっていますがナンバリングごとに数年分のアップデート版が発売されているのでソフトの総数は20以上になると思います。
競馬シミュレーションゲームというと競走馬を調教して強くしていくようなイメージだと思いますが、ウイニングポストは配合、調教など以外にも関係者との交流や自分の結婚など馬主生活シミュレーションゲームという感じです。
最新作にこだわらないならば、各ナンバリングの最後の年度バージョン(8なら2018、9なら2022など)が洗練されていてかつ色んな追加要素が入っているのでおすすめです。
【新要素】
一応、今作からの主な追加要素を紹介します。
「ウマーソナリティ」で競走馬ごとの個性が豊かに
今作の最も大きな新要素として「ウマーソナリティ」略して「ウマソナ」というものが登場しました。
これまでも特定の条件で能力がアップする「特性」というものがありましたが、それから派生したようなシステムです。
ウマーソナリティには「負けず嫌い」「目立ちたがり」「引っ込み思案」「ムラッ気」など性格のようなものがあるんですが、特性と違うのはプラスの効果を発揮するものもあればマイナスの効果があるものもあるところです。
これによりスピードや距離適性などの基本能力だけでなくその馬の性格に合ったレース選びという、リアルな馬主気分を味わうことができます。
まぁ正直「パワプロのパクリじゃね?」とは思いますが・・・
馬にも色んな性格があるんです。
「ドラマチックカメラ」でレースの臨場感が格段にアップ
もう1つの大きな新要素がドラマチックカメラです。
これはレースの山場になると、まるで目の前に馬群があるかのようなカメラアングルや騎手目線のカメラアングルになったり一瞬スローモーションになってスパートのスイッチが入る瞬間を体感できたりと、これまでの競馬ゲームには無かったレースシーンの臨場感を味わえます。
特にスピード能力の高い追い込み馬でゴボウ抜きするときの爽快感はクセになります。
騎手目線から
斜め前のアングルへ
次に斜め後ろから
正面からスピード感のあるカメラに切り替わって
普通の実況カメラになったと思ったら
ゴールはハナ差もハッキリ分かる真横から。
臨場感が凄いです。
絆コマンドに変わる「史実調教」
前作のウイニングポスト9では特定の競走馬にプラスの効果を発揮する「絆コマンド」というのがあったんですが、それに代わる要素として「史実調教」というものが登場しました。
特定の条件をクリアすると日本競馬を発展させた「史実調教」というコマンドを手に入れることができ、好きな競走馬の能力をアップさせることができます。
絆コマンドとは違って何度でも使える、いつでもどの馬にも使える、使わなかったら月末に自動で使ってくれる、とかなり便利になっています。
最初は少ないですがどんどん増えていきます。
【◎良かったところ】
絆コマンド入手やライバル関係発生など余計な演出がなくなってテンポがかなり良くなった。
前作は新要素の絆コマンドを入手するときやライバル関係が発生したときに、いちいち会話シーンや演出が入って物凄くテンポが悪かったんですが、今作はそれが無くなってテンポがかなり良くなっています。
絆コマンドは「史実調教」に代わって一度手に入れればずっと使用できるので何度も会話シーンを見る必要がなくなりましたし、ライバル関係は残っていますが演出がかなりアッサリになっています。
ライバル関係の成立はこれだけ。
史実調教イベントもこれだけ。
テンポが良い!
差しや追い込みが詰まりにくくなった。(たぶん)
これはウイニングポストシリーズでずっと言われていたんですが差しや追い込みなど後方から一気に抜き去る戦法の場合、前の馬群が壁になって前に行けないというシーンがよく見られました。
それが今作は上手く馬群をすり抜けて、詰まることが少なくなったような気がします。
これによって戦法の不利が少なくなりました。(たぶん)
新要素の「ウマーソナリティ」で馬ごとの個性が更に豊かになった。
上の新要素にも書きましたが、競走馬の競争能力以外に性格を表す「ウマーソナリティ」というものが登場しました。
これにより「あえてライバルがいるレースに出そう」や「レース間隔を短くしよう」など馬ごとの個性に合ったローテーションや育成方法を考える楽しみが増えました。
また、マイナスのウマーソナリティは克服したりプラスのウマーソナリティは進化させたりできるので競走馬の成長を実感できるのも楽しいです。
プラス効果のウマーソナリティもあれば
マイナス効果のウマーソナリティもあります。
更に進化もしますし
マイナスのウマーソナリティは克服もします。
育て甲斐がある!
「史実調教」で弱点を補うことができる。
新要素の「史実調教」は特定の能力を強化することができます。
なのでお気に入りの競走馬に集中して史実調教を繰り返すことで弱点を補うことができます。
もちろんGをSまで伸ばすのは無理だと思いますが、それでも「スピードはかなりあるのにパワー不足で勝てない」や「能力が高いのに精神力が低くて海外遠征で勝てない」みたいな競走馬をある程度戦えるまで鍛えることができるのはかなり楽しいです。
また、前作までの絆コマンドと違って月末に史実調教を使い切っていなかったら自動で実行するか聞いてくれるので使い忘れもなく安心です。
長所を伸ばすのも短所を補うのも自分次第。
ドラマチックカメラが迫力満点
こちらも新要素ですがドラマチックカメラが迫力満点でかなり良いです。
普段のレースは実況カメラで重要なG1やライバルとのレースだけドラマチックカメラにするとより楽しめると思います。
ドラマチックカメラだと最終コーナーで「行けぇぇぇーーー!!!」と叫びたくなります。
最後方から・・・行けぇぇぇーーー!!!
ゴボウ抜き!!
気持ちいいー!!!
【×気になったところ】
毎回ですが初心者には覚えることが多すぎる
新要素が増えて更に覚えることが増えました。
まぁ最近のゲームはシミュレーションゲームじゃなくても最初に覚えることが多いので、初心者の方は少しずつ覚えていきましょう。
レース登録画面で選んでいる競走馬の能力が確認できない
前作から競馬場ごとに芝質の軽い重いが追加されたんですが、今作はレースを選ぶ画面でゴール前の坂の有り無しが表示されるようになりました。
これによりコースの特徴がかなり分かりやすくなったんですが、レースの登録画面で選んでいる競走馬の能力が表示できません。
なのでしっかり競走馬の能力を覚えていないと「この馬、パワー何だったっけ?」「この距離いけるんだっけ?」「重い芝は得意だっけ?」とレース情報画面と競走馬の情報画面を行ったり来たりすることになります。
空いたスペースに小さく表示とか出来なかったかなぁ・・・と思います。
この辺の空いたスペースに表示できるようにしてほしかった・・・
秘書のキャラデザインどうした?
前作の新しい秘書は可愛かったのに今作の新しい秘書は急にアニメチックになりました。
なぜ・・・?
なんかデザインがウイニングポストっぽくないような・・・
ちなみに前作の秘書。
戻ってきてくれ!!!
【まとめ。無駄な演出やイベントが削除され、競走馬の育成やレースの部分が強化された良作です】
ということでウイニングポスト10の簡単なレビューでした。
まだ数時間しか遊んでいませんが、今作は前作の不評だった部分をきちんと取り除いた良作だと思います。
てかウイニングポスト9からかなり短期間で10が発売されたので、前作の新要素はかなり不評だったのかもしれません。
個人的に今作は新要素がかなり当たりだったと思います。
「史実調教」で弱点を集中的に強化できるのが良いですね。
極端な短所のせいで勝てない馬がどこまで勝てるようになるのか、鍛えて育てるのが楽しかったりします。
またドラマチックカメラもかなり格好よく、競走馬の能力を知るためや他の人物に出会うためにレースを観るという作業が楽しくなりました。
「ウマーソナリティ」は正直あまり意識することはないんですが、マイナスのウマーソナリティを克服したりプラスのウマーソナリティが進化したりすると次のレースが楽しみになります。
ウイニングポストのファンでも前作ウイニングポスト9の無印版を買った人は購入を迷うと思いますが、今作はかなりの良作です。
ウイニングポストが好きな人は買いましょう。