先日、大好きなゲームシリーズの新作が発売されました。
それがこちら。
龍が如く7外伝 名を消した男
ゲーム好きで龍が如くシリーズを知らない人はいないと思いますが、任侠物の遊び要素満載の大人気アクションアドベンチャーゲーム、またはロールプレイングゲームです。
シリーズ物で1~6までは桐生一馬が主人公のアクションアドベンチャーだったんですが、7からは春日一番というモジャモジャ頭が新しい主人公となりゲーム内容もRPGに大幅に変更されました。
今作は7で主人公を降板した桐生一馬が7の時系列では何をしていたかを描いた内容になっています。
ちなみに今作は以前のアクションアドベンチャーに戻っています。
正直、年明けに発売される龍が如く8までの繋ぎのような雰囲気だし値段も安めですし「龍が如く 維新!極」という詐欺クラスのリメイク作品があったあとなので、ちょっとヤバそうな気がしていたこのソフト。
メインストーリーをクリアしたので簡単に良かったところ、気になったところなどレビュー。
先に結論を書きますがこれは買いです。
最近の龍が如くシリーズのブログはこちら↓
【◎良かったところ】
ストーリーが良い
今作は春日一番が主人公だった龍が如く7の裏で、桐生一馬が何をしていたのかを描いたストーリーです。
なので結末はある程度分かっているんですが、それでも後半になればなるほど盛り上がっていくストーリーはさすがでした。
軽いネタバレになりますが終盤のオールスター勢揃いのシーンは龍が如くファンなら奮えると思います。
また、主要人物の花輪、鶴野、赤目なども良いキャラしてました。
そしてエンディングは絶対号泣します。
花輪との関係性がすごく良い
鶴野も筋の通ったヤクザでカッコいい。
赤目とは名コンビだったと思う。
このモジャモジャ頭にこの背中は頼れるあの男。
この背中はもちろん「堂島の龍」
最強メンバー集結!熱い!!
ザコ敵はかなり近づかないとエンカウントしない
龍が如くシリーズの面倒な要素としてザコ敵とのエンカウントがあります。
かなり遠くからこっちに気付いてしつこく追ってくるので無駄な戦いをしたくないときはかなりウザいんですよね・・・
今回は道幅やフィールドが狭いからか、かなり近づかない限りエンカウントしなくなっています。
これは個人的に有り難かったです。
これぐらい近付かないとエンカウントしないので戦いたくないときは逃げやすい。
ザコ敵集団の人数が多い
これまでの龍が如くシリーズはイベント戦じゃない限りザコ敵の集団って多くても6人ぐらいだった気がするんですが(記憶違いかもしれません)、今作は8人ぐらいのチームがウロウロしています。
お金を稼ぎたいときなどは狭い道でザコを一掃できるので爽快感があります。
最初は大人数にビビったけど・・・
強くなった後半は1人あたりパンチ2発ぐらいで倒せるので大人数でも瞬殺です。
ボスの必殺技にカウンター(アルティメットカウンター)ができる
これまでの龍が如くシリーズはボスが必殺技を使おうとしたら距離を置いて離れるしか防ぎようがなかったんですが、今作ではボスの必殺技を中断させてこちらが攻撃する「アルティメットカウンター」が登場しました。
操作方法も回避と同じ「R1+×」なのでボスが必殺技を出そうとしたら回避しまくれば簡単にカウンターができます。
このおかげでボスが必殺技を出そうとしたら逃げ回るという煩わしさから解放されました。
ボスが必殺技を使おうとしたら
「R1+×」でボスを仰け反らせて「〇」でカウンター。
ヤバそうな雰囲気を感じたら
「R1+×」を連打して「〇」でカウンターです。
ロードが短い
さすがPS5です。
オートセーブ機能付きでもロードが凄く短くて常に快適にプレイできます。
闘技場を進めると金策が楽になり桐生を楽に強くできる
メインストーリー以外の部分で1番の目玉となるのが闘技場です。
まぁシンプルに敵を倒していって賞金を稼ぐモードなんですが、上のクラスまで勝ち進むと短時間でかなりの賞金を稼ぐことができます。
賞金を稼ぐ→桐生を強化→上のクラスで勝てるようになる→賞金を稼ぐ→強い防具を揃える→上のクラスで勝てるようになる→・・・ の繰り返しでどんどん桐生が強くなります。
僕はメインストーリーそっちのけで闘技場ばっかりやっていたので後半の戦闘が楽になりストーリーに集中することができました。
プラチナランクまで行くと1試合の基本報酬が最高で440万円にもなります。
死に物狂いで戦って賞金を稼いで5,000万円の金ぴかパンツを買う元伝説のヤクザ。
あのキャラがまさかのクロスオーバー
ネタバレになるのであまり詳しくは書けませんが、サイドストーリーや闘技場であのゴリラみたいな男やあのリーゼントやあのイケメン窃盗が登場します。
これはあっちのシリーズもプレイ済みのファンには嬉しい演出でした。
この後ろ姿は・・・
【×気になったところ】
新しい戦闘スタイルの「エージェント」が弱い
今作の桐生の戦闘スタイルは桐生の本来のパワフルな戦い方ができる「応龍」とガジェットを駆使して戦う「エージェント」の2つがあります。
僕が下手なだけかもしれませんが圧倒的に「応龍」の方が戦いやすかったです。
「エージェント」は蜘蛛というワイヤーで敵を縛ったり投げたり引き寄せたりできるガジェットは強いんですが、それ以外のガジェットは威力が弱かったり敵に当て辛かったりと正直微妙な性能です。
しかも強いボスにはガジェットがほぼ効きません。
戦闘を楽しむならば「エージェント」も良いと思いますが、戦闘で敵を圧倒したいならば「応龍」でゴリ押しの方が全然楽だと思います。
蜂というドローンでペチペチ攻撃・・・全然使えないんですが・・・
蛍という小型爆弾・・・見失って自爆してしまいます・・・
なんとも間抜け・・・
ゲームのボリュームが少ない
これはまぁ値段が安いですしあくまでも龍が如く7の「外伝」なのでこれは仕方ないのかもしれませんが、メインストーリーのボリュームは全5章とかなり少なめです。
僕は闘技場やサイドストーリーをやり込んでからメインストーリーをクリアしたのでそこまでボリュームが少ないとは感じませんでしたが、あまりメインストーリー以外の部分を遊ばない人はかなりボリューム不足に感じるかもしれません。
闘技場とポケサーをやり込んでゲームをつけたまま放置した時間も含めて32時間20分ほど。たぶんメインストーリーだけだと20時間ぐらいでクリアできてしまうと思います。
動き回れるフィールドが狭く、ほぼ蒼天堀のみ
今回の舞台はほぼ蒼天堀のみになります。
なので行動できる範囲は結構狭めです。
最初、伊勢佐木異人町から始まるので龍が如く7やロストジャッジメントと同じ場所を歩けるのかと思ったら第2章からエンディングまではずっと蒼天堀でしか行動できませんでした・・・
まぁ伊勢佐木異人町や神室町を歩けたら龍が如く7との整合性が取れなくなるので仕方ないんですが、大道寺に関連付けて京都とか奈良とか近くの都市でもう1つぐらい歩ける舞台があると良かったなぁ・・・と思いました。
最初の方は伊勢佐木異人町を歩けるのでずっと行き来できるのかと思っていましたが・・・
蒼天堀からは出られませんでした・・・まぁストーリー上、仕方ないんですけどね・・・
プレイスポットやミニゲームがマンネリ化
これも仕方ないんですがプレイスポットやミニゲームはかなりマンネリ化しています。
キャバクラが実写化したんですがやることはほぼ同じ。
他はほぼこれまでの作品と同じものばかりです。
正直、飽きてます・・・
1つぐらい新鮮なプレイスポットを入れてほしかったなぁ・・・
ポケサーも面白いんですけど龍が如く0、龍が如く極もプレイ済みなので正直飽きています・・・
キャバクラは実写化よりも、いつでもデートできるようになるとか高感度MAXになったキャバ嬢と赤目で桐生を取り合うイベントが発生とかあると良かったのになぁ・・・まぁ実写化も良かったけど。
実写化も良かったんですよ・・・すごく。
主観モードは何のため?
今作はL3スティックを押し込むことで一人称視点の主観モードに切り替えることができます。
ただ、これの使い道がイマイチ分かりませんでした・・・
パンチラを狙うとき用なんですかね?
こんなの誰が使うんだよ・・・
イベントシーンはメイクや衣装が反映しないようにしてほしかった
今作は桐生の衣装を変更したりメイクをしたりと外見を変えて楽しむことができます。
ただ良くも悪くも変更したメイクや衣装がイベントシーンにも反映してしまいます。
サポートマップというミニクエストをクリアするために変な格好をさせていたら、シリアスなイベントシーンに突入して雰囲気が台無しになってしまいました・・・
これは反映しなくても良かったと思います。
真面目なシーンなのにTシャツに麦わら帽子にピエロメイクですよ・・・
胸にはバラまで付けていて本気なのかふざけているのか分かりません・・・
【まとめ。龍が如くシリーズファンならば四の五の言わずにプレイしてエンディングを見ろ!そう言いたくなる良作です!】
ということで「龍が如く7外伝 名を消した男」のクリア後の簡単なレビューでした。
(クリアすると龍が如く8の体験版がプレイ可能になります)
「外伝」ということであまり作り込まれていないんじゃないかと疑っていたんですが、良い意味で予想を裏切られました。
ボリュームが少ない、フィールドが狭い、ミニゲームは使い回しなど普通なら致命的で炎上しそうな欠点もあるんですがストーリーの終盤からエンディングまでの素晴らしさが全てをチャラにしてくれます。
龍が如くシリーズをプレイしている人ならエンディングは号泣すると思いますので、そういうところを見られたくない人は1人のときにクリアすることをおすすめします。
ゲーム内容も闘技場にハマることができれば楽しみつつお金をガッポガッポ稼ぐことができますし、桐生を簡単に強くできるのであまりストレスを感じずに遊ぶことができると思います。
闘技場がつまらないと感じる人は金策に苦労するかもしれません・・・
色々書きましたが「シリーズファンの人で買おうかどうか迷っているならばすぐに買ってクリアしろ!」と言いたくなる本当の良作です。
龍が如く8がより楽しみになりましたし龍が如く6と7ももう1回プレイしたくなりました。
そして龍が如くスタジオの方々、「龍が如く3極」の開発を本当にお願いします。